北ア・金木戸川小倉谷遡行
1.山行日程
? 8月9日夜神戸発(北陸自動車道富山経由)
? 8月10日新穂高温泉〜小倉谷広河原
? 8月11日小倉谷広河原〜2,100m付近10m滝下流
? 8月12日2,100m付近10m滝下流〜笠ヶ岳〜新穂高温泉〜SA
? 8月13日SA〜神戸着
2.参加者
L丸尾、SL大石、尾崎、三谷、前(一般)
3.記録
[8月10日]
9日夜神戸を発ち新穂高温泉に着いたのは午前2時を過ぎていた。深山荘前の駐車場はほぼ満杯であったが、暗闇のなかで消えかかっていた駐車区画線が有るのが分かり確保。
尾崎さん持参のキャンプ用テントを設営し、テントで仮眠するグループと車内で仮眠するグループに分かれる。
早朝車の出入りする音で目覚めると皆さんはもう既に出発の準備中であった。慌てて支度をし、7時に予約していたタクシーに乗り小倉谷に向かう。金木戸川林道に入り双六ダムを過ぎると林道の岩の至る所に「落石注意」とペンキで書かれていた。
最近落ちたと思われる落石を運転手が取り除き進む。林道の管理があまり良くないためタクシーの腹をガリガリと擦り気の毒だった。
他のグループの車が1台止まっていたのでタクシーはここまでとなった。
双六ダム上流の発電所より約1km先までタクシーで行けると聞いていたがかなり先まで行けてラッキーであった。
ここから金木戸川の青く澄んだ水を見ながら林道を歩く。しばらく行くとゲートが有った。
1時間ほど歩くと合流地点にもう1ヶ所発電所が有った。近くの祠で小休止。
さらに林道を歩くとコンクリートの小さなダム(水門)が有り右岸を行くとトロッコの線路の枕木が残っていた。いよいよ金木戸川と小倉谷の二股に差し掛かる。
河原で身支度を整え金木戸川本流を渡る。ガイドにはいきなり泳ぐと書いてあったが水量が少ないので徒渉できた。沢は水量が少ないと徒渉出来たり、滝を高巻きしないで直登できるなど沢の様相がかなり変わることを後で教わった。(今回は水量が少なく泳いで進む機会は少なかった様だ。)
小倉谷ではトイ状の滝や多くの見事な大滝に圧倒され、しばらく見入っていた。水量が多い時はもっと豪快であろう。関西近郊の沢と比べると北アルプスの沢はスケールが大きい。
先行グループがザイルを張ったりして手間取っていたので我々は高巻きをすることとした。
丸尾さんが先導し皆は後につづく。薮漕ぎや滑りやすい草付きが延々と続き今回もっとも緊張した。疲れも一気に出た。高巻いた後は丁度良い場所に付く。
予定よりやや早いので広河原まで行きビバーグ。みんなで流木を探し焚き木をする。
大きい木を下に並べ、上に行くに従い乾いた細い木を置く。新聞紙や固形燃料で着火させる。…と教わる。
竿を持参した3人は岩魚を目指すが釣果は2匹。1人は坊主でした。(岩魚の刺し身用として粉ワサビや醤油を準備したが次回に期待する。)焚き木を囲み夕食とする。
大石さんは岩魚の骨酒を味わって飲んだ。酔いも廻ってきてゴロゴロした石の上で横になる。
空には星座が見える。焚き火で衣類を乾かし、シュラフカバーに入り自然に抱かれ寝ることとした。
(三谷記)