鈴鹿・御在所岳 岩稜継続登攀
期間 03.7.20-〜03.7.21
メンバー CL_河合 M_名児耶,手崎
5月のRC教室、百丈岩での例会と経験不足の私が参加できるのかなと思いましたが
とりあえず河合さんに連絡を入れました。
7/18に保塁岩で河合さんに指導してもらいましたが、結果はあまり良くありませんでした。
とりあえず参加はOKと言うことでしたが、一の壁でのトレーニングと言うことで参加する。
7月20日
名神西宮 名神竜王 裏道駐車場 裏道登山口 藤内小屋 うさぎの耳
6:20 7:00 8:30 8:45 9:20 9:25 9:40
6時に西宮に集合して名神高速を走る。
当初は名児耶さんの車を使用する予定でしたが手崎号で行くことになる。
高速を走っていても気になるのは天気の事ばかり。
名神高速を竜王ICで降り、国道477号を南下してゆく
鈴鹿山脈が見え始め天気は晴れ、全員が好天での山行を期待する。
しかし鈴鹿スカイラインのトンネルを越えて四日市側にでると真っ白の霧。
道路も湿っていて雨上がりの感じがする。思わず“何これ・・・・・”。
裏道登山口を確認してから、近くの駐車場に車を止めて山行開始。(雨よ降らないでくれ)
一時間ほどで露営地のうさぎの耳に到着。
雨が降ったときの事を考えて、テントサイトを探すがなかなか良い場所が見つからない。
テントサイト決定後にザックを置いて、サブザックを用意する。
私は待機だろうと思っていましたが、“とりあえず前尾根は行きましょう”と言われたので
私も同行する。裏道登山道をゆき、藤内沢出合を左に曲がって登ってゆく。(クライマー以外進入禁止の
看板があった)
P7のとりつきに到着する。見上げると岩はかなり濡れているのでいやな感じがする。
河合さん、私、名児耶さんの順で登る。登りはじめのいやなところは、アブミをかけてくれたので
それを利用して登る、何とかPを7クリア。
P6を登ろうとした頃から、雨がポツポツ。気にせずに登ってゆき、P6クリア。ここで
小休止をとっていると、雨がきつくなってきて、雷も鳴り始める。
地元の人と思われるメンバーは帰り支度を始める。いろいろと悩んだ結果中止することになる。
下山道を行かずに、懸垂下降でP7とりつきまで降りる。
テントサイトまでの道はまるで川のように水が流れていて、沢下りの感じを受けながら下山する。
テントサイトに到着し、しばらくすると天気は一時的に回復する。
これなら続行していればゆけたかも・・・。しかし、しばらくすると又、雨が降り出す。
明日に期待しながら、テントを設営して早めに夕食とる。
歩行距離が無いに等しいので、夕食は豪勢にと用意したすき焼きを食べる。
“下で食べるのと変わらないなー”と言われたので準備した私としては、嬉しく思いました。
特に、生卵を持っていくのには苦労したので・・・・・。
食事をしながら、明日の朝5:00の時点で天気の回復が見込まれないようであれば中止すると
言うことを決めて20:00就寝。
7月21日
予定通り4:30起床
起床後テントの中でコーヒーを飲みながら、天気が不安定なので河合さんは判断に苦しんでおられました。
取りあえず朝食をとる。前日のすき焼きが残っていたので、持参したうどんを中に入れて食べる。
テントを撤収し荷物をまとめる。
名児耶さんが藤内小屋へ今後の天気の確認に行くことになる。
藤内小屋の主は、午後からは晴れると言うことで、霧も晴れてきている。
河合さんが行きましょうと言う。サブザックにギヤを詰め込んで、昨日と同じルートを登ってゆく
P7の取り付きに到着。雨がやんだばかりなので、昨日と同じように岩は濡れている。
河合さん、私、名児耶さんの順で登る。今日はアブミを置いてくれない、登れるかなと思いましたが
何とかクリア。次はP6、昨日とは違う取り付きより登る。P6クリア
P6には、チムニーがあったのでそこで練習をする。
まずは河合さんが懸垂で下降して登ってくる。見ていると難しそう・・・・。
次は私が降りて登り始める。体を突っ張れば良いというのはわかるがどうもうまく行かない。
苦し紛れにとった体制を河合さんが見て、“その感じ、その感じ”その後は順調に登れました。
名児耶さんもかなり苦労して登っていました。
P5、P4とクリア。P4をクリアしたところで、懸垂下降してトップロープで
ジャミングとアブミの練習をされていました。私は見学。
練習終了後に、同じところを登るのではなく、右に回り込んで別ルートを登る。
これはかなりの高度感が有り緊張しました。途中のアブミに体重をかけるのも必死でした。
P3へと向かう
P3到着、P3をクリアした後、右側を懸垂下降して、トップロープでクラックとフリクションを利用して登る練習をする。名児耶さんは懸垂下降での途中停止等を一人で練習されていました。
河合さんの登り方を見よう見まねでしてみるが非常に難しかった。クラックは登れたが、スラブは足が痙攣して半分でリタイヤ。(クヤシイー)
後で参加された名児耶さんは全てクリア、すいすいと登っていました。(とても身が軽い)
練習終了後に、いよいよ核心部のP2へと向かう。(私にとっては全てが核心部)
P2到着、下から見上げると垂直のように見える。又、終了点近くは岩がかぶっている。
名児耶さんがリードで私が確保する。中央のクラックを登ってゆき、終了点近くに到着する。
河合さんが“落ちるかもしれないのでしっかり”と言われる。出していたロープを少し戻す。
ロープを持っている手に力が入る。なんと、名児耶さんヒョイと飛ぶ。私にはあれは無理だなと思う。
しばらくして“ビレイ解除”の言葉。名児耶さんリードでP2クリア。
いよいよ私の番、緊張する。同じようにクラックに沿って登って行き、苦労しながらも難しいところに到着、少し休憩して気持ちを落ち着ける。行こうとするが戻ってしまう。一気に手を伸ばして抱きつく。
両手はしっかりとつかんでいる。行けると思った瞬間、右足がスルット抜けて両手での2点確保になる。
その後は膝をクラックの間に押し込んで、強引に登り何とかクリア。ホット一息。
河合さんがすいすいと登ってこられた。“手崎さん膝は大丈夫ですか?”下で見ていて痛そうだと
思われたそうです。(膝の痛みなど吹っ飛んでいました)
その後は、裏道登山道へ出て露営地に戻り、荷物をまとめて駐車場まで下山する。
湯の山温泉の希望廊に入浴して(\500タオル付)、夕食後に帰神する。
今回の山行で、登っている時の緊張感と登り終えた時の満足感という、何とも言い難い快感を味わう事ができました。
又、前尾根を登っている時に見える景色にも感動しました。今度は花のきれいな5,6月か
紅葉の時期に是非きてみたいと思います、又企画してください。宜しくお願い致します。
私のような初心者を同行して頂き、有り難うございました。m(_ _)m
足手まといになるとは思いますが、今後とも宜しくお願い致します。
この感想文を利用しまして、5月にRC教室でお世話して頂いた諸先輩の皆様、有り難うございました。あの教室が無かったら、このような感動を得ることもできなかったと思います。
感謝しております。今後とも宜しくお願い致します。
記 手崎