雪上確保トレ
北口
ここ数年間雪上確保トレがなされていなかった。山岳会としての山行技術・知識の継承・蓄積という点から気になっていた。本年度中に雪上確保トレを行うべきと考え氷ノ山で行うことにした。各自でパーティーを編成し、流れ尾根抜け口に、2/22 9時集合出来ることを参加条件とした。
予想以上の参加人数になりトレーニングになるかどうか危惧していた。 しかし、参加メンバーの多くがロープワークを経験していたため、以下の講習内容を一通りこなすことが出来た。
講習内容
1雪上での確保支点 スノーバー デッドマン ピッケル・バイル ボラードの各々の長所欠点 特にスノーバーの支点としての弱さを実地で経験する(スノーバーは雪質によっては打ち込むより埋め込みの方が効果的) デッドマンの打ち込み角度の重要性を体験する
2確保支点の回収法 ピッケル・バイル デッドマンなどの回収方法は、確保点が得られない雪上での懸垂下降時に必修の技術
3スタッカトの確保 スタンディングアックス・確保支点を使用したその他の確保
4コンティーニアスの確保 タイトロープ方式で確保は腕ではなく腰でする方式にした 確保後の自己脱出も行った
今回の講習で雪上確保技術は一応多数の会員に伝承できたと考えられる。しかしこれらの技術は体で覚え込むところまで繰り返しトレーニングしなければ実地での役には立たない。繰り返し練習する機会を見つけることが肝要と思われる。