山行報告
馬河記
山域:八ヶ岳(赤岳)
参加者:(CL)尾崎 (M)川田・為末・馬河
(車両)尾崎(食料)川田 ・為末・馬河(装備)川田・為末
(会計)川田(記録)馬河
日程:H16年5月1日〜3日
行動記録:
5月1日 17:50 事務所出発〜柳原IC〜中央道自動車道
19:55 養老SA
23:15 諏訪湖SA
01:00 美濃戸口着 仮眠
5月2日 05:00 起床
05:30 赤岳山荘着(駐車場)
06:20 出発〜南沢
09:20 行者小屋着 テント設営
10:10 出発〜地蔵尾根
11:35 地蔵仏
11:45 赤岳展望荘着 昼食
12:10 出発
13:00 赤岳山頂着
14:30 出発〜文三郎道
15:45 行者小屋着
16:50 食事準備
17:20 夕食
20:00 就寝
5月3日 06:00 起床
06:30 食事準備
07:30 朝食
08:00 片付け
09:00 出発(アイゼン装着)
09:25 赤岳鉱泉〜北沢
10:15 アイゼンはずす
10:40 堰堤広場
11:15 赤岳山荘着(駐車場)
11:45 出発〜スパティオ小淵沢
14:00 小淵沢IC〜中央自動車道
20:25 柳原IC
20:30 事務所着
感想:
今回の山行は、計画立案からの全てが、初めてで貴重な経験だった。
山での会話の中で川田さんと、「GWにどこか行きたいね」と話していて、尾崎さんが「自分たちで計画してみたら」と声をかけてくださり、計画を進めていくことが出来た。
はじめに、限られた休みと、自分の技術と体力と経験の中で何処に行けるのかを選び出すことに苦労した。(普通は目標の山に向けて、自分の状況を調整していくものなのだろう)
・ 自分の実力で可能な山か判断すること
・ テント場の位置を確認し、日程を決めること
・ 雪の状況で交通機関の制限があること
上記のことを考え、二転三転しながら、行き先が八ヶ岳に決まった時には、ホッとした。
その過程の中で、計画することの難しさがよくわかった。
5月1日17:50事務所出発・01:00美濃戸口着(懺悔 ・ ・ ・私の遅刻で出発が遅れたこと)
5月2日05:00起床 本日は晴天なり。
赤岳山荘まで車で行くことが出来たので、1時間時間短縮することが出来た。
今回は、登りを南沢のコースで進んだ。
南沢の渓流の瀬音を絶えず聞きながら、あるいは小鳥のさえずりに耳を傾け、頭を空っぽにして歩こう。と、ガイドブックには書いてある。まさにその通り。
マイナスイオンを全身に浴びて、頭の中は空っぽだった。
地図を広げて、「左に見えるのが中岳ですか?」の質問に、「中岳は右のはずだけど・・・」
と答える尾崎さん。慌てて地図を回転させる私たち。前途多難!!!
気を取り直して進んでいくと、白河原に出た。赤岳に向かって進む為末さんの後ろ姿が、まさに思い描いていた山登りの光景だったので、感動した。赤岳が眼前に迫ると行者小屋は近いはず・・・。しかし、なかなか行者小屋に辿り着かず、カラフルなテントが見えて来た時は嬉しかった。赤岳山荘から行者小屋まで地図では2時間のところ、3時間で到着。
ここが初めての山中テント泊の場所となった。
メインザックからサブザックに変え、少し身軽になってホッとした。(今回の私達の荷物は多かった)
行者小屋を出て、地蔵尾根を進む。
ダケカンバの林に入り、急な坂を登り、鎖場やハシゴを越え、かなりの高度になったころ、赤い着衣と頭巾をかぶったお地蔵さんが迎えたくれた。
地蔵の頭から横岳を背にして赤岳に向かって進むと、赤岳展望荘に着く。その名の通り絶景。・・・夏には一面花で埋めつくされたお花畑が広がるらしい。・・・絶対夏にも来てみたい!
赤岳へは、ザレた砂礫地を蛇行して登り、滑りやすい岩の急斜面を経てやせた岩尾根を行く・・・とある。確かに急斜面で、立って歩けなくて四つんばいになって進んだ。
赤岳山頂は2峰からなり、南峰の方が標高は高い。標高2899m。
展望は360度のビューポイント。西に阿弥陀岳、南に権現岳、その奥には南アルプス連山、南東には富士山、そして中央アルプス・北アルプス・・・こんな景色見たことない。
感激という実感ではなく、現実なのが信じられないような呆然とした気持。
13:00赤岳山頂着。計画では12:55阿弥陀岳に着いているはずだった。
時間と体力を考えると、迷うことなく阿弥陀岳への道は閉ざされた。そのおかげで?赤岳山頂でのんびり過ごし、酸素がうすいためか、気持が高揚しているためか、ハイテンションで喋り続けていた。山は最高!実感出来た。
山頂の景色を満喫したあと、文三郎道を下る。文三郎道は浮石が多く急であったが、行者小屋までの最短コースであり、1時間15分でテントに着くことが出来た。
これからが、楽しみの夕食タイム。
ほうとう鍋、チーズフォンデュ、サラダ、オイルサーディントマト(食べきれそうになく朝食となる)、フルーツ・・・美味しかった。しかし、はりきりすぎた。荷物が多い原因の1つは食料であった。
20:00就寝、こんなに早く眠れない ・ ・ ・と思ったが、横になるとすぐに眠っていた。
5月3日03:00テントの外がざわめき始める。山の朝は確かに早かった。
06:00起床。前日まで朝日を見に行くことも考えていたが、あいにくの曇り空で朝日は見ることが出来なかった。(それは事実だが、実は起きることが出来なかった)
本当によく眠れるものだ。
朝食を終え、テントを片付けると、この地を後にするのが急に寂しくなった。また来るからね。・・・と心の中で言う。
アイゼンをつけて、赤岳鉱泉に向かう。赤岳鉱泉は人気の山小屋らしい。私は八ヶ岳を極めることにした。次はここに泊ろう。
下りは、北沢のコースを進んだ。
北沢は、300万年前に起こっていた噴火活動を連想させるべく、溶岩のような、赤茶色の岩肌が印象的だった。
11:15赤岳山荘着。11:00下山予定であったので、ほぼ計画通りに下山することが出来た。
今回の目的 1.山行計画を立案 ・実施出来る。→達成
2.テント生活を体験し、安全な山行が出来る。→達成
万歳!嬉しい!大満足!感謝でいっぱい!!!
全面的にサポートしていただいた尾崎さん、一緒に計画した(実はかなり頼っていた)川田さん、協力していただいた為末さん、今回の計画についてアドバイスをいただいた坊垣さん、宮永さん、ありがとうございました。このような機会を与えて頂いた事務局の方々、及び会の存在に感謝致します。
学び・反省:
・ 山域を決めるための情報収集の方法がわかった。
(ガイドブックは複数見て検討する。インターネットや山小屋に問い合わせ、現状を確認する。先輩に聞く。)
・ 食料は適量を検討する。
(足りないのは避けたいが、決して余らせる事のないようにする。山で満腹になる必要はない。)
・ 共同装備はお互い声を掛け合って、分担・確認する。
(今回、私は誰が何を持っているのか知らなかった。自分の荷物がいっぱいで、余裕がなかった。テントのポールが落ちてしまったが、誰も気付かなかった。幸い、赤岳鉱泉で救出されていて、無事に送り返してもらえることになり良かったが、紛失・破損も共同責任)
・ ゴミ袋(45L)は、かぶせたり、敷いたり、くるんだり、予期せぬ場面で活躍するので、多めに持っておく。
・ 地図を見られるようにならなければ・・・
(ん・・・苦手。)