山行報告

名児耶 記

(参加者)   (CL.) 丸尾、 (M)名児耶、(2名)                   

1.山域 : 加賀白山  

2.行動記録 交通手段:自家用車(名児耶車)利用

2004年05月14日(金)晴

名谷5:00=阪神、中国、名神、北陸、R157=9:30別当出合(車移動4時間30分)

別当出合10:00−12:45甚ノ助避難小屋、小屋にザックを下ろして下上の斜面を何度か滑る17:00 (行動時間 7時間) 甚ノ助避難小屋泊

2004年05月15日(土)晴

甚ノ助避難小屋7:30−9:00室堂10:00−10:40御前峰11:45−12:15甚ノ助避難小屋13:30−15:30別当出合(行動時間 8時間)

白峰村の温泉17:30=阪神、中国、名神、北陸、R157=22:30名谷(車移動5時間)

○自家用車使用時  台数: 1台、タイヤチェーン:無し   道路状況:良好 道路は雪凍結無し

○概算費用 約9,200円/人 通行料12,400- 燃料4,500- 食費1,500-

3.感想

一週間くらい前から一番天気の良さそうな日を狙って山に入った。 今年の5月は雨が多い。 5月10日に一之瀬から別当出合までの林道が開通したので林道歩きは省くことが出来た。 5月に入ってからは林道の雪はあまり無いようで、開通前は自転車を利用する人が多いそうだ。 今年は雪解けが早いようだ。 雨が加速させているらしい。 中飯場まではほとんど雪がなかった。 今回もゲレンデスキー靴で歩いた。 前よりも慣れてきた感じだ。 登山靴を持って来ていたのだが、山中2泊の荷物とスキーに加えてスキー靴を担ぐのは重たすぎる。 いざという時はアイゼンを使うことにして登山靴は車に置いてきた。  甚ノ助小屋の周りはまだたっぷりと雪があった。 雪の縞模様をつけた別山が美しい。 しばらくすると下の方から雲海が湧き上がってきた。 大長山、赤兎山、経ヶ岳が島になって浮かんでいる。 ちょっと腹ごしらえしてから小屋の周りを何度か滑った。 雪はザラメで滑りやすい。 日が暮れる前に夕食を済ませて7時半に寝床に入った。 夜中にちょっと外に出るとたくさんの星が輝いていた。 流れ星も見えた。  

朝日を見る予定にしていたが朝5時半起床で太陽はとっくに昇っていた。 朝ごはんを食べているとぞくぞくと人が上がって来た。 ほとんどの人がスキーを持っている。 僕らも7時半出発で人々の後を追う。 黒ぼこ岩を越えるとまだ室堂は雪原だった。 室堂から最後の苦行に励んで御前峰着。 御岳、乗鞍岳、北アルプスの山々が見渡せた。 今日は風が強い。 山頂から雪が続いている南側斜面を滑る予定にしていたが、風で吹き飛ばされそうなので水屋尻雪渓に続く南西斜面で降りることにした。 テレマーカーが二人、華麗にターンを決めて滑り降りていった。 僕らもその後に続く。 苦労した後の滑降は本当に気持ち良い。 後は来た道を甚ノ助小屋まで滑り降りた。 小屋でラーメンを食べた後、重い荷物を担いで林の中をブッシュに邪魔されながら滑る。 先週までは中飯場まで雪が続いていたそうだが、今日はその手前まで。 あとはスキーを担ぐ。 プラスチック底のゲレンデ靴はやはり濡れた岩に弱い。 3回ほどこけてしまった。 なんとか別当出合の駐車場にたどりついた。 白峰村の中心にある白峰温泉総湯は350円で安い。 が石鹸とシャンプーはついていないので持参した方が良い。 北陸自動車道のPAで残ったスパゲティとチキンラーメンを食べた。 その直後に雨が降り出した。 予定を切り上げて下山したのは正解のようだ。 

4.今回の学習点

・この時期の白山は良い天気を狙って前夜泊、日帰りが良いと思う。 荷物が軽い方がスキーを楽しめる。 他のスキーヤーは殆ど日帰りの様子だった。

・やはり兼用靴は必要だ。 軽量化できるし。 なにより安全だ。 値段は少々高いが安全の為の出費と思えば安い。

・5月10日以前は一之瀬から林道歩きが1時間ほどあるがその分雪が下の方まで続いているのでスキーの楽しみが増える。 4月終わりが雪もあって天候も安定していてよさそうだ。

・リュックの横のストラップに取り付けるスキー固定用のアタッチメントが会った方が良い。 スキーがずれるのを防いでくれる。