静寂が戻った 比良・武奈ケ岳

 

日程:2005年3月5日(土)曇ときどき晴

パーティ:丸尾

 

比良ロープウェイが2004年3月に営業終了になった。大阪の登山店で比良・武奈ケ岳は日帰りではなかなか頂上に立てない話しを小耳にはさんだ。雪の武奈ケ岳はロープウェイの廃止に伴い登山者も少なく簡単に日帰りでは登れないようだ。比良スキー場跡がどんな様子になっているか気になり計画してみた。

JR比良駅は学生の通学駅になっていた。以前、土日はバス2台分のスキー客と登山者で賑わっていた。今日はびわこ成蹊スポーツ大学(2003年4月開学)の学生が40〜50人降りていった。登山者はウッドシャフトのピッケルとワカンを持った中高年者が1人降りただけだ。

昨日降った雪で比良の山々は裾野から木々が白く雪化粧していた。大山口付近から17〜18cmの新雪が積っていた。雪山らしい雰囲気になり期待が膨らんだ。青ガレから金糞峠の間で2パーティに追いついた。先に行かせてもらい金糞峠を越えると雪が一段と深くなった。ここからシールを付けたショートスキーを履いた。八雲ガ原への道は1〜2人しか通っていないようだ。夏だと40分コースだが今日は2倍の85分もかかった。八雲ガ原では2人の登山者に会ったのみで静かであった。話を聞いていると武奈ケ岳へはワカンとスノーシューの2人の登山者が登って行っただけと話していた。話をした登山者はもう1時だし遅いので武奈ケ岳へ行く予定を変更してここから下山していった。

八雲ガ原から見える比良スキー場跡はだれ一人もいず新雪にまぶしく輝いていた。3時をリミットに行ける所まで行くことにして武奈ケ岳へのトレースを右に見送りスキー場跡を直登してコヤマノ岳へ登り着いた。コヤマノ岳はいつもブナの樹氷が美しい所だが今日は少し暖かくて樹氷が半ば落ちていまいちだ。ここからは30分ほどで武奈ケ岳へ行けそうであったが、もう3時だ、スキーのシールをはずし下山にかかった。雪質が悪いのか、スキーの手入れが悪いのか雪がスキー板に付着して滑りが悪い。スキー場跡は快適に滑り降り、北比良峠を越え、大山口近くまで登山道をスキーで下山できた。

武奈ケ岳の頂上へは行けなかったが、スキー場跡を確認しスキーで大山口あたりまで滑り降りることができ、一つの目的を達成し、暗くなりかけた山道を比良駅へ急ぎ帰神した。

静寂が戻った比良を身近な山域として見直し親しんで欲しいと思いました。

<地形図>1/25.000図:北小松、比良山

<コースタイム>JR比良駅8:50→イン谷口9:35→大山口10:00→青ガレ10:40→金糞峠11:20→八雲ガ原(昼食)12:45−13:15→コヤマノ岳15:10→八雲ガ原15:40→北比良峠16:15→大山口18:05→JR比良駅18:50