(参加者)(L)江本 (SL)黒田 (M)馬河
山域
屋久島
1. 行動記録 ( 交通手段: 夜行バス、高速船、フェリー )
・第1日目 H17 年 4 月 22 日
20:55三宮(トワイライト神戸高速バス)発
・第2日目 H17 年 4 月 23 日
08:20鹿児島いづろ着 朝食 09:10鹿児島港北埠頭着
09:50高速船トッピー乗船 12:30安房港着 13:15観光案内所登山届提出 13:20昼食
14:10タクシーにて白谷雲水峡へ(15:00着)15:10白谷雲水峡発 16:00白谷小屋着
17:00夕食 19:00就寝
(歩行時間50分)
・第3日目 H17 年 4 月 24 日
04:30起床 朝食 06:40白谷小屋発 07:05辻峠 07:20太鼓岩 07:40辻峠
08:15楠川別れ 09:15大株歩道 09:25扇杉 09:35ウィルソン株 夫婦杉
大王杉 10:50縄文杉 11:15高塚小屋 12:05新高塚小屋着 16:30夕食 18:00就寝
(歩行時間5時間25分)
・第4日目 H17 年 4 月 25 日
03:40起床 朝食 05:25新高塚小屋発 05:40第一展望台 06:10第二展望台
06:40平石岩屋 07:30焼野三叉路 08:20永田岳山頂 09:10焼野三叉路(15分休憩)
09:25焼野三叉路発 09:45宮之浦岳山頂(35分休憩)10:20宮之浦岳山頂発
12:00黒味岳分岐 12:10江本さん ・黒田さん黒味岳へ 13:00黒味岳分岐発 14:05淀川小屋着 14:20淀川小屋発 15:00淀川登山口着 15:10タクシーにて安房へ16:00民宿安房着
(歩行時間8時間30分)
・第5日目 H17 年 4 月 26 日
08:00朝食 09:00民宿安房発 10:00宮之浦港着・屋久島環境文化村センター ・観光センター 11:30昼食 13:20フェリー乗船 17:20鹿児島港着 18:50いづろ高速バスセンター発
( 時間)
・第6日目 H17 年 4 月 27 日
06:40三宮着
○概算費用 約 5万5千 円/人
(高速バス往復・高速船往・フェリー復・タクシー・民宿1泊・食事)
2. 山行中の問題点、反省点、その他
<感想>
屋久島着後、スタート地点である白谷雲水峡へ向かうタクシーの中から見上げた景色に圧倒された。(屋久島は、九州最高峰の宮之浦岳1936mを頂点に1800m級の山々がそびえ、その山々を取り巻くように1000m級の山々が連なる。) ・ ・ ・あの中に入って行くんだ ・ ・ ・。屋久島で雨は付き物だと聞いていたので、覚悟はしていたが、スタートは雨。レインウエアー着用で(小雨という感じで気持ちいいくらいの雨だった)白谷雲水峡の中へ入っていく。サクラツツジが緑の中でひっそりと咲いていた。 白谷小屋までは50分の歩行だったが、私の鼓動はバクバクだった。 くぐり抜け杉を、江本さんと黒田さんは、はしゃぐ子供のように?余裕でくぐられていたが、私は酸素を吸い込むのが精一杯でわずかな寄り道もできなかった。くぐり抜け杉のすぐ先に白谷小屋はあった。なんとこの夜、世界遺産の森の中で小屋は私達三人だけだった。1日目の祝杯の日本酒を1杯飲んで少しホッとしたのか、元気が出てきて、急にくぐり抜け杉をくぐり抜けたくなって、カメラを持って小屋を出た。 ・ ・ ・この景色をカメラに収めることは出来ない。しっかり見ておかなくちゃ。 ・ ・ ・19時就寝でこんなに早く眠れるのかしら ・ ・ ・と思っていたが心配なかった。
2日目の朝、この日は天候は回復との予報通り、晴天。屋久島で雨にあわずに歩けただけでも感謝したい気持ち。白谷小屋を出ると通称「もののけの森」(まさにもののけ姫の世界)を通り抜けた。歩きながら、 ・ ・ ・頭のてっぺんと後ろに目ん玉欲しい!!! ・ ・ ・と心の底から思った。ヤクザル、ヤクシカに出会い、辻峠から太鼓岩へ向かう道で、ヤマガラ、コマドリ等の鳥の声を聞いた。(江本さんにこれはヤマガラ、コマドリと解説していただいたので、それと知ることが出来た。)太鼓岩に立つと、コケの森から一転、宮之浦岳を一望し、安房川と小杉谷渓谷を眼下に見る景色は、別世界だった。もっともっと360度ぐるぐる回ってその景色を眺めていたかったけど、再び辻峠に向かう。楠川別れに来ると、縄文杉ツアーの皆様と合流した。扇杉、ウィルソン株、夫婦杉大王杉、縄文杉、と屋久島の有名スター杉に出会うたびに「うわ〜っ!!!」と歓声を上げたが、あたり一面がスター杉に負けない無名の立派な杉だらけだった。彼らは、何千年も前からここにいて、私達の知らない時代を生き抜いてきたのだと思うと、全てが偉大だった。ツアーの皆様とは縄文杉でお別れして、また私達の独占道となり、新高塚小屋に着いたのが12時5分。2日目の祝杯は昼間から始まった。新高塚小屋での1番乗りは私達だったが、3〜4パーティー10名くらいが続々?到着された(小屋は余裕のスペースがあった)。2日目の夜は18時就寝。
3日目の朝は3時40分起床。この日も晴天。江本さんは、何度も「屋久島の神様に感謝や〜」と言われていた。小屋を出てしばらくの登りは辛かったが、第二展望台を越えたあたりから、私の体力の衰えを上回って気持ちの高揚が足どりを軽やかにしていた。江本さんの掛け声も「最高や〜!最高や〜!」から「ブラボー!!!」になっていた。私もつられてブラボーと言った。 | |||||||
永田岳を眺めながら歩くのも、永田岳から眺める宮之浦岳も、宮之浦岳から眺める海と山々の爽快な景色も全てが感激だっ た。ほとんど人と出会わなかったのに、さすがに宮之浦岳山頂では1組のパーティーに出会い、3人での記念写真を撮ることが出来た。 | |||||||
予定より1時間早いペースで歩くことが出来、黒味岳にも行くことになった。私はこのオプションには参加せず、森林浴で優雅に過ごそうと決めた。本当にお二人の健脚ぶりには驚くばかり。50分ばかり屋久島の中で一人で過ごせたことは、貴重な時間だった。黒味岳から降りてこられた二人は御満悦だった。あとは淀川小屋を目指して出発。途中の水のみ場で飲んだ屋久島の水は、とっても美味しかった。15時淀川登山口着。マラソンのゴールのテープを切った感じの満足感でいっぱいだった。 今回屋久島山行を計画してくださいました江本さん、サポートしてくださいました黒田さん、貴重な経験をする機会を与えてくださいました会の存在と、今自分がこうしていられる状況全てに感謝いたします。(下山後民宿で、当日起こったJR尼崎脱線事故を知りました) |
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<問題点、反省点、気づき>
・今回はGW前の日程で、混雑を避けることが出来てよかった。
・コースによっては、ヒルが多発しているとのことで、事前に調べておく必要がある。(今回はヒルのいないコースを縦走したため、被害に遭わなかった。ヒル除けのスプレーをしておくと有効らしい)
・地元の方と話をすると、ガイドブックでは得ることの出来ない情報があり、旅気分を満喫出来る。
・高速バスでも、小屋でも、耳栓は必需品。
・写真に写る場合、後半になるほど、アップは避けるようにする。(かなりむくんでいる)
3. 下山連絡(留守宅本部)
・ 三谷 宅、 H17年 4 月 25 日 16時57分連絡済み
報告者 馬河 ・H17年5月11日