峰々に囲まれ過ごす静かな時間はやっぱりいい!!

 記 西

天気にも恵まれ楽しい山行となった。尾根ルートをとったので誰にも出会うことなく静かな雪山を楽しめた。やっぱり人のいない静かな山が大好きだ。

(大好きな山の1つになりそうだ。)

かなりの急登で滑落したら危ないな・・と思ったがステップを作ってもらえたので助かった。剱岳を目の前に、北アルプスの山々を眺め、山の時間を満喫した山行だった。またカタクリの花など、春の花々にも出会えラッキーだった。

帰りは温泉に入り、ホタルイカを食べ帰った。(満足満足)

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 毛勝三山は去年の春、唐松岳から五竜岳を縦走した時に剱岳と並んで見えた山であり、夏に歩いた八峰キレットの小屋番のスケッチにも描かれていた山だ。

毛勝山、猫又山という名前がとても印象的だった。

インタ−ネットで調べたが、ポピュラーなのは谷筋を登るというもので計画の尾根コースはあまり検索に引っかからなかった。春にしか登れない??ような山みたいだった。(不安だ!)

出発の日は最高に晴れていたが、GWということで渋滞に巻き込まれ予定の片貝山荘近くの駐車場についたのは16時半ころだった。結構車が止まっていた。

毛勝三山は地元の人にとても愛されている山のようで、何人かのグループにあったが、皆地元の人らしかった。また、コースについても聞いてみたが口を揃えて毛勝谷を登るように勧められた。リーダーも雪がない尾根をプラブ−ツで登るのはつらい!とコース変更も検討したが予定通りの尾根コースをとる事にした。

片貝山荘は、とてもきれいな小屋で電灯も水も十分あった。

夜中一人で小屋の外に出ると星がきれいだった。風の音と暗闇に押しつぶされそうになって小屋に戻ったが、私はそんな自然の大きさと自分の小ささを感じる瞬間が結構好きだ。

 

5/4 晴れ

 片貝山荘(避難小屋)を7:05に出発。登山道の入口でちょっと迷った。結構急登だ。雪もほとんどない。Eさんはどんどん登っていく。私はボッカがあまりできなかった事もあり、ザックがかなり重く感じる。(モトモト重いのは苦手だ)

登り始める前にリーダーに言われた「がんばらないようにするのが大切」との言葉にマイペースを心に決めた。

Eさんの「かたくりの花が咲いてるぞぉ〜!」の声に誘われて登る。

赤紫のかたくりや薄いピンク色のイワウチワが可憐に咲いている。

13時10分、1990m 地点にテント場を設営する事にした。

僧ヶ岳や明日登る予定の毛勝山に囲まれて一夜を過ごすのは気分がいい。

5/5曇り後晴れ

  テント場7:30出発。毛勝山への登りはかなり急だ。(私は滑落停止の練習をさせられてしまった。)でもEさんがしっかりステップをつくってくれるので歩きやすい。

9時45分、毛勝山に到着。剱岳や鹿島槍ヶ岳などの山々がきれいだ。

11時50分、釜谷山着。

猫又山に向かう途中、振り返ると毛勝山の双耳峰に人の姿が見えた。

猫又山への行程で一ヵ所雪庇が張りだし危険な個所があった。

13時テント場(2372m)着。目の前に剱岳がある。すごい存在感だ。

早月、小窓、赤谷尾根がきれいに見えた。白馬三山、五竜岳、唐松岳、鹿島槍ヶ岳など圧巻だ。そんなロケーションに私たちだけがいる。贅沢だ。

明日の下山ルートを確認するため地図とGPSを持ち三人で出かけた。

最初のルートを少し変更し、猫又谷雪渓を下る事にする。

下山ルートも決まり、後はゆったりと過ごす。

私は飽きることなく峰々を眺め昼下がりを過ごす。

二人はテントで昼寝をしたり、シュラフを干したりしている。最高に贅沢な時間だ。

 

5/6 曇り

テント場6時出発。アイゼンをつけ、猫又山頂上で記念撮影をし、駈ける様に谷を下った。途中かたくりの群生を見ながらパーキング広場に11時着。

 

【記録】

5/3 :神戸労山事務所車にて9時発⇒片貝山荘着17時

5/4 :片貝山荘(避難小屋)7:05出発→急登尾根(かたくりの花)1086m 8:30着→尾根1479m,10:20着→尾根1769m、11:14着→テント場1990m 13:10着

5/5 :テント場7:30出発→毛勝山9:45着→釜谷山11:50着→猫又山13:00着→テント場2372m、13:10着(剣岳の早月、小窓、赤谷尾根が展望出来る)

5/6 :テント場6:00出発→猫又谷分岐6:15着2293m(猫又谷雪渓を下る)→雪渓谷下1458m、6:45着→林道出合7:30着

    途中かたくりの群生を見ながらパーキング広場11:00着