山行報告書

神戸勤労者山岳会

1参加者

  L河合 SL名児耶 M為末 

2山域・ルート

  南アルプス 塩見岳 冬山ピストン

3交通手段  

4行動記録

 入山日 2005年12月27日  下山日 2005年12月31日

12月27日(火)晴れ

13:15 1330m 塩川小屋発

16:30 2050m 三伏峠に伸びる尾根上に幕営

12月28日(水)晴れ

06:00 2050m 幕営地発

09:00 2600m 三伏峠(学生グループと合流してラッセル)

15:30 2600m 本谷山ピークを過ぎたところで幕営

12月29日(木)晴れ

07:30 2600m 幕営地発

16:00 2600m 権右衛門山南面トラバースルート上で幕営

12月30日(金)曇り

06:30 2600m 幕営地発

09:30 2750m 塩見小屋

11:30 3047m 塩見岳山頂

13:00 2750m 塩見小屋

15:00 2600m 権右衛門山南面トラバースルート上で幕営

12月31日(土)夜間雪のち朝から晴れ

05:30 2600m 幕営地発

10:00 2600m 本谷山

12:00 2600m 三伏峠

15:00 1330m 塩川小屋 (名児耶記)

5山行中の問題点・事故に繋がる要因

a予定のルート・日程で行動出来たか 予定ルートをはずれた場合あるいは日程が異なった場合はその理由           

初日名神高速が雪のため渋滞となり3時間遅れで、塩川小屋を出発した。二日目以降も天候には恵まれたが24日前後に降った大雪のため、雪が深く予定通りに進めなかった。特に本谷山以降は当パーティだけのラッセルになり、交代でトップを繰り返す遅々とした前進を強いられた。結局予備日を使い、二日かかって権右衛門岳鞍部に到達した。

c事故に繋がりそうな要因(ヒヤリハット)が発生したか 発生した場合は具体的に記す

塩見小屋以降は本人の希望もあり、為末さんは小屋の間にツェルトを張り待機してもらった。河合・名児耶は二三緊張する箇所もあったが、ザイルを出すこともなく頂上まで往復した。

 dパーティーで山行中の事故に繋がる要因について山行後検討したか 

下山し入浴後、為末さんの右足かかと部に異状があり、帰宅後救急で病院に向かい軽度の凍傷と判断された。1月2日の診察結果は以下の通り。

変色と水ぶくれが1/2の範囲くらいになっているのですが、2週間もすれば、元に戻るとの事でした。

感覚に関しても、時間が経てば戻るとの事です。今は消毒薬と塗り薬を処方されています。(為末記)

原因としては4泊5日の長期にわたる慣れない冬山テント生活中、靴下を取り替えなかったことにあるように思われる。末端部が元来冷え性気味なことを配慮し、持参していたスペアと交換するよう指示することを怠ったことを反省材料としたい。

その他ルートに関する情報・気がついた事など

 ガイドブック等には三伏峠から日帰り往復も可能なように書かれているが、トレースがしっかり付いていて、かつ足のそろったパーティにのみ可能と思われる。降雪直後や初心者が含まれる場合は権右衛門岳鞍部か塩見小屋までテントを進めた方が無難に思われる。

先行してくれた学生パーティのトップは軽量のスノーシューを使用していた。深雪が予想される場合はスノーシューの使用も検討に値すると思う。

手袋と靴下は必ずスペアを用意し、可能な限りテント内で乾かし、交互に着用することが肝要だと思う。        

報告者氏名 河合 2006年1月4日