山行報告書

神戸勤労者山岳会

 

1参加者

 増田

2山域・ルート

 美濃戸口〜船山十字〜立場山〜無名峰〜P1〜P2〜P3〜P4〜阿弥陀岳山頂〜中岳〜赤岳〜文三郎道〜行者小屋〜美濃戸口

3交通手段  電車    バス

 自家用車

4行動記録

 入山日2006年1月2日/下山日2006年1月2日

立場山のサイト場まで行ったところで降雪が激しくなったため中止し下山した。

 

2日 5:30に西宮を出発し、10時前に美濃戸口に到着。美濃戸口では粒の小さな雪がちらちらと降っていた。天気予報によると低気圧が通過中で、夜には天候が回復するとの予報だったため、この程度の降雪であれば夜まで降り続いても問題ないと判断し入山することに決め、美濃戸口からタクシーで舟山十字路へ向かった。所要時間は15分程度。タクシーの運転手の話によると、雪は年末に降って以降、今日まで降っていないとのことだった。

10:45舟山十字路を出発し立場山へ向かう。明瞭な踏み跡あり。舟山十字路から30分で旭小屋に到着。舟山十字路から旭小屋までの間に一箇所水場あり(湧き水とのこと)。旭小屋を過ぎてすぐ尾根に取り付く。立場山の山頂へ向かう長い登りのあと、山頂で小休止を取り青ナギへ向かう。

青ナギへ向かう途中のコルで雪の状態を確認する。踏み跡から外れた場所の雪はふかふかで40〜50cm積もっており、上から踏むと底に足が着いた。雪を底まで掘ってみるが締まった層がなく、次々に崩れてきて雪柱を作ることができなかった。踏まれていない場所の雪は締まっていないが、最近付けられたと思われる明瞭な踏み跡を忠実にたどればP3もクリアできるだろうと考えて山行を続けることにした。天候はあいかわらず粒の小さな雪が降っていたが薄っすらと積もる程度だった。

13:30青ナギを少し過ぎた樹林帯に到着。ここにツェルトを設営して食事と仮眠の準備に取り掛かる。ツェルトを張っている途中から、雪が大粒のあられに変わった。ツェルトを張り終えて中に入って荷物を整理していると、ツェルトに当たるあられの音が強くなってきた。しばらくして、荷物の整理を終え水を作るための雪を取りにツェルトから出たところ、粒の大きな雪に変わっていて、降り方も激しくなっていた。みるみる踏み跡が消されていった。風がそれほど強くなかったこともあって斜面への着雪が予想されたので、P3は危険と判断し撤収に取り掛かった。

荷物を適当にザックに詰め込んで下山を開始したところ、青ナギを過ぎた辺りで雪の降り方が弱くなったため、もしやと思いサイト場まで引き返して様子を見ながら、サイト場から少し登ったところで雪の状態を確かめた。そこに積もっていた雪は、全層がざらめ状になっており、脆くて雪柱を作ることができなかった。そして、暫くすると雪が激しく降ってきたため、16:00断念して下山することにした。

下山途中、単独行者1人と1パーティーに出会った。下山している最中もずっと雪が降り続いており、林道に付いていた踏み跡も消えていた。17:50舟山十字路に到着。車がないため美濃戸口まで歩いた。20:00美濃戸口到着。

 

5山行中の問題点・事故に繋がる要因

a予定のルートで行動出来たか 予定ルートをはずれた場合はその理由           

 踏み跡が明瞭だったため、ルートを外れることはなかった。

 

b予定の行程どおり行動出来たか 行動予定と異なった場合はその理由

 激しい降雪のためP3の通過は危険と判断し中止した。

 

c事故の繋がりそうな要因(ヒヤリハット)が発生したか 発生した場合は具体的に記す

 なし。

 

dパーティーで山行中の事故に繋がる要因について山行後検討したか 

 

 

eその他

 今シーズンの八ヶ岳は例年より気温が低く、また、滑落事故が多いそうです。

 

 

   報告者氏名 増田 2006年1月7日