山行報告書

神戸勤労者山岳会

1参加者 名児耶、大石、千賀、井谷

 

2山域・ルート 南アルプス 広河原−白根お池小屋−北岳−ボーコン沢頭−歩き沢橋−広河原

 

3交通手段  

 

4行動記録

 入山日2006年7月15日  下山日2006年7月16日

 

第1日 (曇り)5:30西宮→(車)→10:30芦安駐車場11:10→(バス)→12:15広河原12:30→14:30大樺沢二股〜バットレス沢出合ピストン(偵察)15:30→16:00白根お池小屋、幕営(行動3時間30分)

 

 第2日 (雨)(起床)4:00白根お池小屋6:00→8:00北岳肩の小屋8:45→北岳9:15→八本歯のコル10:00→ボーコン沢頭11:00→池山吊り尾根12:00→御池小屋13:00→歩き沢橋14:30→15:45広河原16:00→(バス)→17:00芦安駐車場(行動9時間45分)

 

5山行中の問題点・事故に繋がる要因

a予定のルートで行動出来たか 予定ルートをはずれた場合はその理由

今回はバットレス第4尾根を登攀する予定であったが、風雨のため中止した。 出発前夜の予報よりも梅雨前線が南下したため、曇りの予報が雨となった。

 

c事故の繋がりそうな要因(ヒヤリハット)が発生したか 発生した場合は具体的に記す

特になし

 

dパーティーで山行中の事故に繋がる要因について山行後検討したか 

特になし

 

eその他

当初の目的であったバットレス登攀が出来なかったことはとても残念だった。 またの機会にふたたび登りに来ようと思う。 梅雨の時期は前線のちょっとした位置の違いで3000m級の山はすぐに影響が出てしまうようだ。 北岳頂上付近は風速20m以上と思われる冷たい雨が体の右半分を凍てつけた。 帰りは冬山ルートの下見も兼ねて池山吊り尾根を歩いた。 広河原ルートと違い、林道の登山口に到着するまではたった一人の登山者とすれ違ったのみでとても静かな山行を楽しめた。 北岳山頂から八本歯のコルのあたりまで下ると風がなくなり雨もあまり降っていない様子だった。 八本歯には冬に使用された思われる残置フィックスロープがかかっていた。 花の北岳と呼ばれるだけあってたくさんの花々が冷たい雨にも負けずに咲いていた。 とくにシナノキンバイと思われる黄色の花が群落で咲き誇り見事だった。 御池小屋周辺の針葉樹林のなかではギンリョウソウがところどころ咲いていた。 真っ白な体の中の青い柱頭が印象的だ。 これは腐生植物で昆虫や動物の死骸の上に咲くらしい。 シラビソやコメツガの森を下るとやがてブナの森となり林道に合流した。 このルートの森は美しかった。 

 

報告者氏名 名児耶