☆☆  北アルプス花と大雪渓 白馬岳2932m 山行記録  ☆☆

記 上野 みどり 

● 山域     北アルプス

● 山名     白馬岳2932m

● 日程     2006年8月4日(金)〜6日(日)

● 入山者    馬河(CL)・西(SL)・上野(装備)・松田(会計)・亀岡(装備)・生田(装備)

上野み(記録)・新田(食料)・高松(車両)・黒田(車両)・島田(車両食料)・庄司

● 交通手段   自家用車3台

●       参考データ  神戸⇒蓼科 高速料金片道¥9150 (名神、中央道、長野自動車道) 約6時間。

              猿倉駐車場 無料。   栂池駐車場 1日300円。

ロープウェー&ゴンドラ 「自然園駅→栂池高原駅」 片道1720円

● 概算費用   交通費、食費、行動食等全ての費用   約18000円/1人

● 行程     猿倉〜大雪渓〜白馬岳〜小蓮華山〜白馬大池〜乗鞍岳〜栂池自然園

登山前日   8月4日(金)会事務所10時出発⇒猿倉19時着。テント野営21時就寝

登山第1日目 8月5日(土)快晴

地 点

状  況

 

猿倉

4:40

3:00起床。砂防工事専用道路を少し歩くとモルゲンロートに染まる白馬岳がそびえ立つ。

5:30

白馬尻小屋

6:00

トイレ、水汲み。白馬岳・小蓮華山を背に写真撮影。

花 キヌガサソウ・サンカヨウ・エンレイソウ

6:15

ケルン

6:35

アイゼン装着。

7:10

休憩

7:18

 

8:00

岩室跡

8:10

アイゼンを外し、滝のような所で洗う。冷水が気持ち良い。

前日まで使っていた雪渓ルートに亀裂が見つかり、現地案内人の指示で秋ルートにて歩行する。

8:50

小雪渓手前

9:00

小雪渓はアイゼン無しで通過。

9:20

避難小屋

9:20

通過

9:50

2553m看板

10:10

あと少しで頂上宿舎とは理解しているが、急登を目前に休憩をとらずにいられない。ミヤマオダマキはこの一箇所だけ咲いていた。貴重だな〜。花 ショウジョウバカマ・イブキジャコウソウ・

ミヤマオダマキ・イワオウギ・クルマユリ

10:30

頂上宿舎

 

テント設営後自由時間。休み班と旭岳班と白馬岳班に別れる。

雪渓の雪でかき氷をしてもらう。生き返った!!

花 イワツメクサ・タカネツメクサ・ミヤマシオガマ・ミヤマダイコンソウ

ウサギギク・ハクサンフウロ・ウルップソウ・ハクサンイチゲ・ミヤマキンポウゲシナノキンバイ・チシマギキョウ

16:30

夕食

 

ちらし寿司・赤だし・海鮮サラダ。ご馳走に感激!

20:00

就寝

 

 

登山第2日目 8月6日(日)晴れ

地 点

状  況

 

頂上宿舎

4:55

3:00起床。テントで朝食

(ぞうすい・赤だし・梅干・こんぶ・玄米茶)。

5:30

白馬岳

5:40

山座同定を楽しむ。毛勝三山、剱岳、立山大汝山、黒部五郎岳、槍ガ岳、奥穂高岳、前穂高岳、鹿島槍ガ岳まで北アルプスの山々がくっきり見える。南アルプスはガスがかかってはっきり見えなかった。

6:10

三国境

6:10

通過。花 コマクサ

6:30

休憩

6:40

 

6:53

小蓮華山

6:53

通過。前日の白馬尻小屋と大雪渓が見える。

花 ミヤマアズマギク・ハイマツ

7:30

休憩

7:40

花 イワブクロ

8:10

白馬大池

8:35

花 イワイチョウ・チングルマ・ハクサンイチゲ・イワカガミ・コバイケイソウタテヤマリンドウ・アオノツガザクラ・ハクサンコザクラ・ハイマツ

ウラシマツツジ・ハクサンシャクナゲ・ウラジロナナカマド・ウスユキソウ

9:15

休憩

9:35

テーピング2名する。茶色の雷鳥2羽に会う、堂々として逃げない。乗鞍岳の下り雪渓は、アイゼン無しで通過(2箇所)。

10:15

天狗原

10:15

通過。木道。花 ワタスゲ・イワカガミ・ゴゼンタチバナ・イワイチョウ

10:25

休憩

10:34

最後の雪渓(本日3箇所目)を降りた地点。

11:15

ロープウェー乗り場

11:55

ロープウェー・ゴンドラを乗り継いで栂池高原へ。

木道からロープウェー乗り場への最後の下りは長い。まるで夏の六甲山のよう。

12:30

栂池高原

 

暑い世界に戻る。

22:30

帰神

 

 

 夏山教室を終えての感想 (あがの みどり)

思えば幼い頃から自然が好きでいつも外を駆けまわって、キラキラ光る瀬戸内海の海辺を眺めていたら何時間でも時間をつぶせる子供でした。高校の野外活動で疲労困憊の氷ノ山登山を経験し自然を楽しむ事ができず「自分にはむいてない!登山は二度としないぞ!」と決めつけてしまうまでは。。。自然の中で戯れる事を忘れかけていた頃主人と出会い、ある日近場の山を散歩しました。心地良い風、早春の生命の息吹に心が躍り遠い記憶がよみがえりました。さらなる感動を求めてアルプスへ行ってみたいと感じるようにもなりました。

 夏山教室に参加し、登山を安全に楽しむには色んな知識や経験が必要であると知りました。気象、読図、装備、医療と座学で講義して頂き、これからそれぞれ少しずつ自分で深めていこうと思っています。ボッカ訓練や終了山行では集団活動のテキパキした行動やマナー、テント活動、食事、仲間との楽しい語らいなどたくさんの経験をさせて頂きました。スタッフの皆様には本当に感謝しています。安全登山の為、常に新人の気づかいでたいへんお疲れになったと思います。本当に有難うございました。

 

 「白馬岳終了山行」についての感想           

    生田良弘    

 

数年に1回くらいの素晴らしい天気の山行となり 私にとって思い出の多いイベント

になり大満足でした。

リーダー・スタッフの皆様に心からお礼申し上げます。ありがとうございました。

以下、私の感想(反省も込めて)記述します。

 

(1)行動規律

   団体行動の規律の保持と 個人行動の自由について、どうも個人行動にウエイ

トを置き過ぎたことを反省してます。

   旅行気分になり 団体行動から外れた行動があった。

   就寝、起床時間の徹底、夕食 朝食の手伝い、テントの設置および撤去、登山

中の休憩時間の活動など 自分本位となり

   活動面で消極的な動きとなった。もっと積極的に参加すべきだった。

 

(2)体調

   2日前からアルコール量を減らして胃腸の安定に努めたので 暑さにも負けず

に食欲は普段通りでした。

 

(3)行動食

   干しブドウ 酢昆布 チーズ類 カロリーメイト キャンディーなどを持って

いったが 消化もよく適当であった。

 

(4)高山病

   頂上に着き 夕方から少し頭がズキズキして翌日に残ったが 下山するにつれ

て解消した。

   今後の問題点である。

 

(5)装備

   テント内でシュラフで寝るのが初めての経験のため 衣料に不要なものがあっ

た。

   防寒用のシャツ、ズボン下、替着用シャツなど

                                      

 

夏山教室感想文     

新田香奈江

 

私が登山教室に参加しようと思ったのは、昨年友人と行った白馬岳がきっかけでし

た。

今まで経験したことのない素晴らしい世界に感動したと同時に高山病という辛いもの

も体験しました。

また行きたいという気持ちと辛い事を克服したいという思いでいたところ

神戸労山のHPより登山教室のことを知り、あまり深く考えず応募したのでした。

 

座学に参加して初めて装備の多さに気付き、青ざめました。

(以前は大した荷物も持たずに高山病になったのに、大丈夫だろうか・・・?)

そしてボッカ初日、登り始めてすぐにバテてしまい、さらに不安は広がりました。

座学で教わったことが頭では理解できても体に反映できずにいたのですが、

実技中にも解り易く指導して頂き、2回目のボッカではバテずに登ることができまし

た。

回数を重ねるごとに、学んだことを体が吸収していっているという実感は気持ちよ

く、

少しずつ自信がついていきました。

 

修了山行では、良い天気に恵まれ素晴らしい景色の中、これまでのトレーニングのお

かげで

無事に山頂まで到達し、見事にリベンジを果たすことができました。

初めてのテント泊、思っていたよりも心地よく眠れ、すんごい星空にも感激しまし

た。

下山時には膝が痛み、皆さんにご迷惑をおかけし、まだまだ体を鍛えなければいけな

い、

こういった時の対策も考えておかなければいけないなぁと反省しました。

 

今回の教室で、想像以上に多くのことを得ることができた満足感と、ボッカの時に頂

上で食べたスイカの味、

白馬岳でのあずきとミルクをかけて食べた雪渓の味、夕日に染まる山々はこの夏一番

の思い出になりました。

お世話になった皆様、本当にありがとうございました。