山行報告書
神戸勤労者山岳会
1参加者 (名児耶、井谷)(大石、千賀)(高松、吉田)
2山域・ルート 南アルプス 広河原−北岳バットレス−北岳山荘−間ノ岳−広河原
3交通手段 車
4行動記録
入山日2006年9月29日 下山日2006年10月1日
第1日(曇り)19:45西宮及び明石→(車)→2:45奈良田温泉、仮眠(行動0時間0分)
第2日(曇り)(起床)5:00奈良田温泉5:25→(車)→6:55芦安7:15→(タクシー)→7:55広河原8:00→9:45二股9:55→11:10bガリー取付12:10→13:30第4尾根取付14:30→17:20第4尾根終了点17:40→18:00一般登山道合流18:05→19:00北岳山荘、山小屋泊(行動11時間00分、うち先行バーテイー待ち約3時間)
第3日(曇り)(起床)5:00北岳山荘6:15→7:15間ノ岳7:30→8:30北岳山荘9:00→9:45八本場コル分岐9:50→12:15広河原12:25→(タクシー)→13:00芦安14:30→(車)→20:00西宮及び明石(行動6時間00分)
5山行中の問題点・事故に繋がる要因
予定のルートで行動出来たか 予定ルートをはずれた場合はその理由
今回は、3日目の10月1日に北岳山荘から農鳥岳経由で奈良田に縦走する予定であったが、奈良田から広河原の林道が土砂崩れで通行止めであったため、縦走できず、間ノ岳往復のみとした。 後は予定通り。
事故の繋がりそうな要因(ヒヤリハット)が発生したか 発生した場合は具体的に記す
1) bガリー取付で先行パーテイーが3組約10名以上あり、時間節約のため平行したルートらしきところを登り始めたが、途中、浮石が多く、何度か落石を誘発した。 そのうちのひとつが、取付で待っていたメンバーの首にあたった。 ラクの掛け声が合った時に岩陰で頭を垂れる形で構えてしまったため、首が無防備になった。 幸い、小さな落石だったため怪我には至らなかった。 落石の際は、頭を垂れずに首をすくませる姿勢で石をなるべくヘルメットで受け止める体制をとるべきだと思う。
2) 本パーテイーが登攀終了したと同時に日が暮れた。 場合によっては、リスクのある夜間登攀も必要となった可能性がある。 奈良田−広河原間が土砂崩れのために出発が2時間近くロスした上に、予想以上に先行パーテイーの待ち時間が長かったためだ。 時間ロスを防ぐために林道情報等は出発直前にも再確認しておく必要があったと思う。 また、バットレス第4尾根が人気ルートであることを考えると、待ち時間を計画の中に入れておく必要があると思った。
パーティーで山行中の事故に繋がる要因について山行後検討したか
上記を参照のこと。
その他
7月に雨で延期になったプランを実行できた。 週末2日間での登攀成功の確率をあげる為に、入山初日にバットレスを登る計画とし、2日目は予備日とした。 林道閉鎖により登攀開始が遅くなり、かつ先行パーテイー待ち時間が長くなってしまったが、本パーテイーの行動スピードは予定通りでスムーズであった。 マルチピッチルート本番が初めてのメンバーが3名いたが、本番前のロープワーク、クライミングの練習が十分出来、良かったと思う。