前鬼林道を通る時、いつも目にしてきた不動七重滝。

豊富な水量と迫力に圧倒されつつ車を進めると、滝の上流には、なんとも

気持ちの良い、心が澄んで行くのが分かるような美しく清らかな渓流。

 　山歩きを始めてから、大峰の今なお残されている自然の美しさと懐の深さが

大好きで、特に弥山〜釈迦ヶ岳の山域は四季を問わずに訪ねて来た思い

入れの深い所です。

 　いつもなら車止めから先、前鬼の宿坊を通り、太古の辻から釈迦ヶ岳へと

汗をかき、孔雀岳〜鳥の水へ苔むす奥駆の道を歩いているのですが、この日、

初めて渓谷を辿る機会を得ました。

　天気にも恵まれ、真夏の暑い太陽に照らされつつも、しばらく体を浸している

だけで、芯まで冷えてしまうような清流。

緑は濃く、岩は白く、水はどこまでも青く・・・ゆるやかに流れるナメや、美しい

放物線を描き落ちる滝また滝。

　遡行をしていけば行くほどに、目の前に展開される自然の作り出す造形

に魅了され、永遠に続いてほしいと思うような快適な遡行でした。

　その一方、幸いにも大事には至りませんでしたが、美しさの裏に潜んでいる怖さ

について目の当りにする事となり、自然の持つ両面性を感じ、改めて心を引き締める

事のできた貴重な１日であったと思います。

（ヒルに御馳走してあげた方々には・・・。）

 　大所帯の中でこの企画を立てサポートして頂いた先輩方、快適な山の宿を提供

頂いたオーナーの方々、そして、山の上から見守って下さっていたお釈迦様に感謝

したいと思います。

　これからも、いろんな山の魅力を一緒に感じて行ければと思います。

まだまだ未熟者ですが、御指導宜しくお願い致します。

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　会に入会したら、やってみたかったことのひとつが沢登りでした。友人と夏山縦走や近郊の冬山は楽しむことはできても、岩や沢、本格的な冬山はなかなか難しいので、楽しみにしていました。

入会2年目ですが、昨年は体調がよくなかったために沢登り教室には参加せず、今回の参加となりました。とはいうものの、岩登りもかなりあやしげな（いや、あやしい）自分なので、岩の補習もしていただきつつ　準備しておりました。

　西山谷の次が前鬼川なんて、とてもラッキーだと言われ、現地に行って納得しました。　ほんとうに美しい。あれこれと、ごちゃごちゃ言わせないすばらしい景色がそこにありました。エメラルドグリーンの水、延々と続くナメ滝。。。　毎年秋は大峰・大普賢岳に行っていましたが、また新たな大峰の魅力を見せてもらった気がしています。

ただ、それだけ楽しい沢登りだけに怖い面もあることも肝に銘じておくことなのだと思いました。　

今後も自分の可能性を少しずつ広げていくことができたらと思います。