唐松岳から白馬三山縦走      

         記:西

3年前の2004年8月、爺ヶ岳から鹿島槍、五竜、唐松と一人で縦走し、唐松岳から白馬岳に繋がる稜線を眺め、今度はこの稜線を歩きたいと思っていた。それが何故こんなに遅くなってしまったのか不思議であるが・・。

今回は、テント泊での山行であったが、、岩場のトレーニングも行い、体力的にも3年前に比べるとアップし、不安はなかった。(自分でもテント泊装備をもって岩場を歩けるようになるとは思ってもいなかった。すごい驚き!!)

同じメンバーで8月に槍から北穂、奥穂、前穂と岩稜歩きをし、3人はかなり自信をつけていた。それで、8月は荷物の軽量化を図り小屋泊としたが、今回はテント泊でも歩けるだろうと、テント泊にした。8月の小屋泊でも15キロは持っていただろうと思われたU氏だったが、今回も同じ重量でテント装備を持ってきたのが不思議だった。3人とも同じ重量になったことが、私とM氏にとってはショックで、何かもっと減らせたのではないか??と自分を責めた。

9月22日(土)晴れ曇りのち雨 

7:00前、バスで長野に着き、白馬行きのバスまで時間がかなりあるので、余裕で身支度を整えて食事をとる。(長野駅周辺はコンビニもトイレも充実しており、喫茶店での朝食も可能だった。)いいお天気のはずが、白馬に着くと黒い雲が空を覆っていた。八方池からの白馬三山も見ることができず歩いた。歩きやすい道が続き、ナナカマドの実が赤くなっているのや、やさしい樹の幹を楽しんだ。テント場は、山頂とあって、水は小屋で天水を購入、テント場も少なく、小屋から離れているのでトイレも遠かった。なんとか場所を見つけテントを設営し、ティータイムに。時々の晴れ間に景色を楽しんだ。夕食後、唐松岳頂上に夕日を期待して行ったが、途中で雨が降ってきたので戻った。小屋の明かりが見えないくらいにガスがかかっていた。

小屋で天気予報を待っていると雨が本降りになってきた。(ショック、明日はどうなるんだ?)

雨は深夜2時頃には止んでいた。星もたくさん出ていた。

9月23日(日)曇りのち晴れ

3時半起床。ラーメンを食べテント撤収。1.5時間を目標にしていたがちょっと無理だった。宮永さんの撤収作業のすばやさに助けられた。唐松岳頂上での朝日は見られなかったが一瞬ガスが晴れた時もあったので良かった。出発直前の大きな崩落の音に馬河さんはかなり緊張していたが、予定通りのコースを出発。時々ガスは晴れたが、景色が見られずちょっと残念だった。

でも、不帰キレットを越え天狗山荘辺りからは、ガスもあがり晴れてきた。3人とも天狗山荘が気に入り、テント場もあるので是非泊まってみたいと言った。

白馬鑓ヶ岳は、三角錐のきれいな白い山だった。 白馬鑓ヶ岳、杓子岳に向かう稜線が綺麗に眺めることができ、雄大なスケールを感じることができた。杓子岳は去年雪渓を登るときに見た山様とは全然違った。見る方向を変えれば変わる山の姿を見るのも楽しい。白馬岳、旭日岳、毛勝三山、剱岳を眺めながらの稜線歩きは楽しかった。夕日もなんとか眺めることができ、満足の3人だった。

9月24日(月)晴れ時々曇りのち雨

朝は3時起きとした。テント撤収もすばやく行い、白馬岳からの朝日を目指し暗闇の中を歩いた。

雲海がすごい!。鹿島槍も穂高も、剱もきれいに見えた。感動!!1時間ほど朝の風景を楽しみ下山。小蓮華岳からの白馬岳の眺めもすばらしかった。優しい緑の雪倉岳も印象的だった。白馬大池周辺では草紅葉が始まり、夏と秋の両方を楽しめた。雄大な後立山の風景を眺めながらゆっくりと下った。白馬大池からは大きな石の上を歩くコースとなった。緑と巨岩の風景は綺麗だった。去年の夏にあった雪渓はもう跡形もなく、岩だけの道になっていた。なんとかこの危険な石の急坂を下りきり、ゆったりと温泉につかった。極楽、極楽・・・・。

名古屋駅で念願の??味噌カツ弁当を食べ、御腹もいっぱいになり満足した山行であった。

景色が見れなかった不帰キレットのリベンジ、天狗山荘でのテント泊、ゆったりと鑓温泉につかり疲れを癒すコースを今度は考えたいなぁ・・・。

馬河さん期待の『ゆったりコーヒーを飲みながらのんびり景色を眺める「まったり山行」』も企画したいと思いつつ、私と宮永さんの『行ける山はどこまでも、朝日、夕日は見逃さずの「貧乏暇なし山行」企画』は、しばらく続きそうである。

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