大峰・稲村ヶ岳

昨年からの膝の故障で負担が大きいテント泊は控えていました。今回、野田さんが企画した稲村ヶ岳は、以前から登ってみたい山だったこと及び山小屋泊であったことから参加させて頂きました。なお、山小屋の予約まで全て段取りした野田さんは、直前にぎっくり腰になり残念ながら不参加となりました。洞川温泉より緩やかな登山道を登り、山小屋(稲村小屋)に近づくに従い、樹氷の世界に変わってきました。目の覚めるような青い空と真っ白い樹氷のコントラストが見事で、皆感動の連続でした。数日前から西高東低の冬型の気圧配置で、山小屋のご主人によると前夜は強い寒風が吹いたとのことです。山小屋に到着するのが早かったことと、樹氷が見事であることから、荷を軽くして山頂を目指すことに変更しました。山小屋から先も見事な樹氷でした。写真が趣味の玉田さんは、樹氷をカメラに収めるのに夢中でした。山頂には鉄骨で出来た展望台があり360°の大展望でした。ここでは地図とコンパスで山座同定を楽しみました。また、山に関して博識の平田さんが大峰の山々の解説をしてくれました。大日山を経由して山小屋に着き、まずは良く冷えたビール(平田さんは意外にも(失礼!)アルコールはダメで小屋のコーヒー)を頂きました。部屋に案内され、湯呑みで銘酒を味わい、各自持参のあてを出し合い宴会を始めました。お嬢様二人が小屋に到着し、一緒にストーブを囲み談笑しました。京都と淡路島から電車とバスでこられたようで、小屋までに2箇所の難所?があり、そこを越えるのにかなり時間を要したそうです。一人は運動靴でした。玉田さんは、持ち前の親しみやすさで二人に神戸労山へ入会を勧めていました。登山客は、常連の男性一人とお嬢様二人、我々三人の計六人でした。夕食は、地元で採れた野菜がふんだんに入った鍋とサラダで腹一杯頂きました。食後は全員でダルマストーブを囲み山談義。山小屋のご主人は本当に人柄の良さそうな方で、いろいろなアドバイスや情報を頂き、心温まるひと時が過ごせました。

外は寒空の満月の光で樹氷が怪しげに輝いていました。企画立案段取り全て整えて頂き、それに乗っかっただけの我々ですが野田さんには本当に感謝します。また、いい機会があれば行きましょう。翌日も天候がよく下山時は快晴でした。洞川温泉で入浴し、お土産を買い帰りました。

今回の山行は、美しい自然や心優しい方々に出会え、心が癒されました。ハードな山を克服した後の達成感もいいですが、こんな山もいいものです。

また、今回膝痛持ちの私に同行していただいた、我が会の美人女性二人にも感謝いたします。

(今回はおかげさまで膝痛はなく快調でした。復活も近いかも)

最後に、山小屋でお会いしたお嬢様二人へ。(神戸労山HPは玉田さんが紹介したので)

お二人は洞川温泉バス停で下車し、近くのパン屋さんで山小屋への道を尋ねたようですが、無事山小屋に到着したかどうか心配していましたよ。(平田さん)

(三谷記)