山行報告書

神戸勤労者山岳会

 

1.参加者 

井川 他

 

2.山域・ルート

立山、剱岳(室堂〜雷鳥沢BC、雄山〜大汝山〜富士の折立〜大走り〜BC、BC〜別山乗越〜剱沢〜剱岳 往復〜BC)

 

3.交通手段  バス

 

4.行動記録

<入山日 2009年5月3日、  下山日  2009年5月6日>

窗体顶端

5/2
JR森之宮駅23:05出発
5/3(晴れ)
6:00頃立山駅着、ゲート開放待ち>7:05バス出発>8:05室堂BT着>9:00雷鳥平へ出発>10:30雷鳥沢BC着、テント設営。>12:00休憩後、雪上訓練と実験>14:30頃 訓練終了>16:00頃〜夕食準備>19:00〜20:00 各テント就寝。
5/4(うす曇り)
3:00起床、朝食>5:05 各班ビーコンチェック後 出発。
山崎カールの東側のリッジから雄山に向かう。6:30取り付き>6:50登攀開始、2ピッチほどロープを出す。>9:50雄山神社下、大休止。>10:20 雄山出発>12:00大汝山(途中雪庇の観察、写真撮影等)>12:30頃富士ノ折立>13:00頃大走り分岐>13:50頃BC帰着。気象通報をきいて天気図をとる。各テント16:00頃から夕食>18:30〜19:30頃就寝。
5/5(晴れのちくもり、夕方から強風とみぞれ、雨)
0:30-1:00頃 起床>2:05ビーコンチェック後出発>立ち休憩を取りながら進む>2:38 休憩>3:35頃 剣御前小屋手前で休憩〜3:48>4:00剣御前小屋前通過>剣沢を下る。途中雷鳥を見る。空が明るくなってくる。>5:10過ぎ剣山荘前着、休憩。休憩中に日の出、天候は穏やか。〜5:30頃>6:10一服剣>7:40前剣、休憩。鹿島槍方面に雲がかかり始めるのを見る。>以降、立ち休憩を取りながら進む。>9:05 平蔵のコル着、ガスが出て風も強くなる。天候悪化の兆し。登頂せず 往路を引き返すことに決定。>前剣の下りは後ろ向きに、ロープを出さず下る。斜度がゆるくなったところで、滑落停止訓練。>10:10 剣山荘着、休憩。〜10:30頃>11:35 剣御前小屋、休憩。アイゼン、ハーネス等外す。12:40〜1:30頃 雷鳥沢BC帰着。>夕食後、19:30〜21:00頃まで雪洞で宴会。>各自就寝。
5/6(夜通し風強し、うす曇り、ときどき小雨)
6:00起床、朝食、テント撤収、パッキング。>8:15頃剣沢からの登攀組と合流>8:25室堂に向け出発>10:00頃室堂着、>11:15〜12:20 ウェルサンピア立山にて入浴>13:40頃 徳光SA〜14:30>途中SAで休憩>19:05頃 大阪中央郵便局南側着。解散。

5.山行中の問題点・事故に繋がる要因

a)予定のルート・日程で行動出来たか 予定ルートをはずれた場合あるいは日程が異なった場合はその理由           

@2日目5/4に一の越から雄山に向かう予定→4人で山崎圏谷の東側リッジから登る。支点作りと確保の練習を兼ねて。 思ったほど傾斜はきつくなく、いい練習になった。

A3日目5/5、平蔵のコルまで行ったが 急な天候悪化により撤退。剱岳山頂は踏めず。

 

b)事故に繋がりそうな要因(ヒヤリハット)が発生したか 発生した場合は具体的に記す

→前剱の下りの下の方で3mほど滑ったが、止めた。 

c)パーティーで山行中の事故に繋がる要因について山行後検討したか 

→反省会実施。 下りの緩斜面で再度滑落停止姿勢の練習実施。

 

6.その他ルートに関する情報・気がついた事など

        昨年も同じ連休に剱岳を目指したが、体調不良で剣山荘で待機となる。今年こそは、と思っていたが天候悪化のために撤退せざるを得なくなった。あっという間にガスがあがってきて、後立山方面も見えなくなり 気象変化の激しさを実感した。

        雷鳥沢BCと剣沢BCで無線交信しようと試みたが、地形のためか交信できず。 翌日登攀中のメンバーとは交信できた。

        昨年と比べてずいぶん積雪量が少なく、雪にもぐらないので歩きやすかった。アルペンルートの両側の積雪量も5mほど少なかったようだ。

        雪洞堀りも、途中に固い層が出てきてきつい作業になったようだ。最後の夜は強風が吹き荒れたので、雪洞泊の方が快適だったようである。

        行きかえりのバスでは、武庫労山の方々と同乗したので、いろいろとお話がうかがえて楽しかった。剱沢をBCとして 剱岳に向かうP、三山縦走するPと分けて行動されていたようだ。 

        今回、初めて冬毛の雷鳥を見ることができた。 

        富士の折立→真砂岳の間にはとても大きな雪庇が発達していて、うっかり雪庇の上に乗ってしまいそうなくらいだった(上から形を観察しながら歩いていってるので、乗ったりはしないが)。

**今年の雪山のしめくくりとしては、剱岳山頂を踏めなかったのが心残りだが、また来いということなのか。

体調のよくないシーズンだったので、いろいろやり残したことはあるが、来シーズンの課題としたい。 

 

報告者氏名   井川 さおり     2009年5月9日