山行報告書

神戸勤労者山岳会

 

1. 参加者     長野
2.山域・ルート  蝶が岳

3.交通手段    バス(さわやか信州号、新宿→上高地BT
4.行動記録    入山日200956日(水)  

56日(水)天候(雨)6:20上高地BT出発→8:20 徳沢出発→14:40 妖精の池出発→15:16 蝶が岳ヒュッテ着(小屋泊)

57日(木)天候(雨)7:29蝶が岳ヒュッテ出発→8:03横尾分岐出発→11:42黒沢末端出発→13:00徳沢出発→15:00上高地BT

5.山行中の問題・事故に繋がる要因

a)予定のルート・日程で行動出来たか 予定ルートをはずれた場合あるいは日程が異なった場合はその理由 

初日は山頂は吹雪で戦意喪失、軟弱にも小屋泊に変更。テントはゼロ、宿泊客は6人で各自布団二人分を使用、全員単独。

二日目は、次の日も予報が雨模様なので燕への縦走を断念、横尾経由で下山に決定。

常念へ行く一人を除いて、一人は三俣、私を含め四人が横尾経由で下山。

b)事故に繋がりそうな要因(ヒヤリハット)が発生したか 発生した場合は具体的に記す

           なし    

6.その他ルートに関する情報・気がついた事など〜今回の教訓

(1)往路の長壁尾根はペンキマークが少なく、迷い易いのは周知の事実で、’07/5の残雪期に来ているにも拘らず妖精の池辺りでペンキマークを見失った。GPSでヒュッテまでなんとか辿り着いたが注意を要する。残雪期で視界が悪く前日が雪の場合はトレースも消えているので、地図だけでは心もとない。蝶が岳山頂からヒュッテが見えないほどの視界の悪さだった。

(2)横尾分岐の標識から樹林帯に入るまでは目印の無い広い雪面なので登山道の入口を見つけるのは大変。樹林帯に入れば長壁尾根とは対照的にペンキマークがふんだんにあり迷うことは無いが。当日は三々五々、各自が横尾へ下山した。先頭は下山コースを知っていて、2番手(即席2人パーティー)は初めて、私は3番手で出発したが先行者のトレースが正規の尾根コースから南側に離れており、ペンキマークは全く無く、黒沢方向に進んでいる。地図をみると黒沢の末端は登山道に通じているので、先頭の単独は承知で黒沢に向かったのかも知れない。ルート開拓になると思い、今回はトレース通り進み無事下山した。常念へ行くと言っていた単独に徳沢で出会ったが、彼も正規ルートから外れていることを承知でトレースを辿って下りたそうだ。しかし黒沢は両側の尾根が樹林帯で落石の心配が無く、水量も少なくスノーブリッジも無く、沢筋に沿って行けば確実に横尾(横尾よりやや徳沢寄り)まで行けるので、残雪期に尾根コースに入れなかった場合は躊躇せず、このコースを進めばいい。

 

結局去年と同じでGWの表銀座縦走は果たせず、来年に持ち越しとなってしまった。

 

下の平面図で赤が今回のGPSの軌跡で、青が正規の登山道2007 5月の軌跡です。

 

 

 報告者氏名 

長野雪也      平成2158