山行報告書

神戸勤労者山岳会

1参加者

千賀、島田、三谷

2山域・ルート
 後立山 唐松岳(八方尾根ピストン)

3交通手段
 車

4行動記録
 入山日2009年12月28日  下山日2009年12月29日  

5山行中の問題点・事故に繋がる要因

  1. 山行は予定の内容・日程で行動出来たか
    ・ 12/28   当初五竜岳への山行を予定したが、12/27朝五竜スキー場駐車場にて島田さんのオーバーヤッケがないことがわかり、
      一度神戸まで引き返し体制を整えた。その際、12/28と12/30以降の天候が不良が予想されたため、
     行動に余裕が持てる唐松岳へ計画変更を行った。テント設営箇所は第二候補地点としたが、その他はおおむね通り。
  2. 事故に繋がりそうな要因(ヒヤリハット)が発生したか 発生した場合は具体的に記す
        特になし。
  3. 山行の問題点、今回の教訓 
    ・ 風雪で視界が悪く(100Mから数10M)、八方池より上部はトレースがなく
     ルートファインディングの良い機会となった。
    ・ GPSの携帯により、確実に現在地が特定でき行動に余裕ができた。
    ・ しかしながら完全なホワイトアウト下では、GPSを携行しても相当困難であると思う。
    ・ 丸山ケルン(13:45)では風速10〜15M/sの風雪と視界不良の状況であったため
     これより先の稜線直下の岩稜帯通過は危険と判断し、行動を終了した。
      12/28夜-12/29朝
    ・ 島田さんに気象通報により最新の天気図を作成していただいた。
    ・ 持参した予想天気図と比較し、予想通りでないことが確認できた。
    ・ これにより、12/29は行動可能。12/31からは行動不可と考えた。
    ・ 夜半まで強風が吹き荒れテントがつぶされそうな状況であった。
    ・ 午前2時ごろからは風も弱まり、午前4時には満天の星空となった。
    ・ 朝の天気予報を確認し、12/30の行動もできるだけ避けるべきと判断し、
      12/29中に下山するよう9時下山開始の行動計画を立てた。


       12/29
    ・ 快晴で風も弱く最高のコンディションであった。
      モルゲンロート染まった空に富士山までくっきり見え最高!

    ・ 岩稜帯に入り斜度が増す2590Mでワカン+ストックからアイゼン+ピッケルに変更した。
      稜線直下でトラバースと雪壁があり1ピッチだけザイルで確保を行った。
     (上り下り共)
    ・ 稜線上でも風速は5〜10M/s程度と強くなく快適であった。



      今回は雪・視界不良・強風・快晴・ラッセル・雪壁・岩稜と変化に富み、
      冬山を体感できる良い山行となった。


    行動ログ

報告者氏名 千賀 義一     平成21年12月30日