山行報告書

神戸勤労者山岳会

1参加者
大川、高松、三谷、島田、西、生田、千賀、小池、黒田、玉田、野田、
野村、森下、高岡教  以上14名

2山域・ルート
 荒島岳

3交通手段
 車

4行動記録
 入山日2010年1月9日  下山日2010年1月10日

5山行中の問題点・事故に繋がる要因

  1. 予定のルート・日程で行動出来たか 予定ルートをはずれた場合あるいは日程が異なった場合はその理由
    ・ スタートが1時間程遅れたこと、また1mほどの新雪ラッセル(トレースなし)で行動が大幅に遅れ、16時にやっとシャクナゲ平に着く。初日に予定していた山頂にはいけなかった。
    ・ 二日目深夜から新雪30p程積雪。朝6時現在でも降雪続いていたため、前日のペースでは山頂まで行き下山すると、午後遅くの下山になる可能性あり、安全を見て下山することとする。
    ・ 下山途中、弱層テストトレーニングとビーコン捜索トレニングを行う。
    ・ 深い新雪でのワカンの練習は十分できた。
  2. 事故に繋がりそうな要因(ヒヤリハット)が発生したか 発生した場合は具体的に記す
    ・ 元勝原スキー場の上部をトラバース中、先行パーティと次のパーティの上部で小さな雪崩が発生。ルートの上まで届く。山行に影響はなかったが、一瞬ヒヤリとした。
    ・ 弱層テストトレーニングおこなった斜面は30p程の危険な弱層があった。
  3. パーティーで山行中の事故に繋がる要因について山行後検討したか
      ・ 頂上まで行くのを中止することを決定するためには、リーダー全員が集まって話合いすることが必要だったのでは。
    ・ 中止を決定したのが6時だったが、もう少し待ってよかったのでは。
    ・ ピークハントにはこだわらない。北陸の冬山のラッセルが経験できてよかった。
    ・ 14人でのラッセルは多人数過ぎて、スピードが遅かった。
    ・ ビーコン操作のトレーニングができて良かった。
    ・ 弱層テストトレーニングを行う時に見張りを置くべきであった。 
    ・ 積雪状態や、天候予想、パーティの進行スピードから見て、安全を考えシャクナゲ平から下山したのは正解だったと思う。
    ・ 実際の雪崩を目の前で見られたのは良い経験だった。
    ・ 14人ものたくさんの会員が参加したことは良かった。
  4. リーダーとしての感想
    ・ 行って見て、だめなら引返すことは可能だったので、もう少し前へ進めばとも考えましたが、自分達の周りで悪天候による遭難事故があったばかりなので、
    ・ だめなら引返すという中途半端な考えは止め、登頂より、全員が無事下山することを優先しました。
    ・ 多人数のパーティでの判断は難しいものだと実感しました。
    ・ 11月の雪上トレ、今回の山行ともに多数の会員の参加があってよかった。その都度新しい冬山の経験ができて、勉強になりました。

報告者氏名 大川 肇      平成22年1月11日