山行報告書

神戸勤労者山岳会

１参加者
千賀、島田

２山域・ルート
　鳥取　大山（夏道登山道ピストン）

３交通手段
　

４行動記録
　入山日2010年1月17日　　下山日2010年1月17日　　

• 第１日　１月１７日（日）
  2：20西宮発→3：10西神発→6：00大山寺駐車場着
  6：45大山寺駐車場発→7：48着　1152Mｱｲｾﾞﾝ装着　7：56発→8：22 ６合目→9：34弥山頂上着→9：40着 遭難小屋 10：30～13：10　小屋周辺で確保トレ　課題：スノーバ、ピッケル、ボーラドによる確保支点作成　 13：10下山開始→14：50大山寺駐車場着
  

５山行中の問題点・事故に繋がる要因

1. 予定のルート・日程で行動出来たか　予定ルートをはずれた場合あるいは日程が異なった場合はその理由
    予定通り。
 
2. 事故に繋がりそうな要因（ヒヤリハット）が発生したか　発生した場合は具体的に記す
   　 特になし。  
3. 山行の問題点、今回の教訓
   　 　 山頂付近の斜面を利用し、スノーバ,ピッケル,ボラードを利用した支点を作成し、条件を変えその強度をテストし、 実践的に使用できる支点を作成できるか検討した。

• 雪の状態：積雪2M　雪面はアイゼンにて足首まで沈む程度　気温約-10℃
• 模擬的な滑落の内容： 2M程度ザイルを弛ませ、滑落し一気に全体重をかけた。



(A)直径2Mのボラード支点
利点

• 模擬的な滑落に耐えた。
• 支点の作成が容易であった。
  （足踏み跡で円を作成し、そこへザイルを回した。）
• 懸垂下降時のザイル回収が可能であった。
• ザイルのみで支点を構築できる。

欠点

• 雪の状態によっては2M以上の円が必要と感じた。

(B)スノーバ２本を雪面へ打ち込み流動分散させた支点
利点

• 安定して模擬的な滑落に耐えた。
• 支点の作成が容易であった。

簡単に雪面を足で踏み固め、スノーバをハンマーを利用し雪面深く（踏み固めた雪面より30cm下くらい）まで打ち込んだ。 アイゼンでスノーバ踏んで雪面まで埋め込んだ場合は崩落することがあった。

欠点

• スノーバ2本と流動分散用ロープとカラビナが必要。
• 懸垂下降時の回収はできない。

(C)ピッケル・スノーバ横置きした支点

うまく作成できれば、回収可能な支点を作成できるが、今回の条件では作成が困難であった。
問題点
• ピッケル・スノーバを深く埋没させ、慎重に作成した支点は模擬的な滑落に耐えることはできた。
• 信頼できる支点を作成するには経験を要するように感じた。
• 下降地点からのピッケル・スノーバの回収は困難であった。
• 埋めた雪の重さと硬さで回収が困難となった。
• 結果、支点強度と回収の両立ができなかった。
• 支点の作成に時間を要した。

６その他ルートに関する情報・気がついた事など


• 溝口インターからの一般道路は圧雪路のため、スタッドレスタイヤ必携。
• 南光河原駐車場は料金１０００円、トイレはあるが、男子トイレ（大）が壊れおり、修繕の見込みは不明とのこと。女子用はＯＫ。
• 下山キャンプ場の駐車場は積雪のため、閉鎖。
• 夏道コースは前日（土曜日）のトレースがあったため、予定時間で行けたが、トレースがなければ、新雪のため登山不能と思われる。夏道は２ｍ、頂上は４ｍの積雪。
• 夏道コースの上部の下りは、赤旗がポイントに設置されているが、吹雪かれれば、尾根が狭いため、慎重な行動が必要。

  報告者氏名 千賀 義一　　　　　平成22年1月19日