山行報告書
神戸勤労者山岳会
1参加者
CL千賀、SL大川、西、壷坂
2山域・ルート
後立山 : 爺ヶ岳(東尾根)-鹿島槍(南峰)-赤岩尾根
3交通手段
4行動記録
入山日2010年5月1日 下山日2010年5月3日
- 移動日(4/30) 西宮発22:00 →3:30着 道の駅安曇野松川(仮眠) 6:30発→鹿島着
- 第1日 (5/1) 7:48発 鹿島972M → 8:39 1250M →9:47 1476M → 11:15 JP:1767M
→ 12:30着 P3:1978M (行動4時間42分)
- 第2日 5/2) 2:30起床→4:43発 P3:1978M → 5:30 P2:2193M
→ 6:44 P1:2411M → 8:22 爺ヶ岳:2670M → 9:20赤岩の頭→ 9:46冷池山荘着:2387M テント設営 10:50発
→ 12:30 布引山:2683M → 13:37着 鹿島槍南峰:2889M 13:55発→ 14:38 布引山→ 15:24着 冷池山荘 (行動10時間41分)
- 第3日(5/3) 2:30起床→4:50発冷池山荘:2387M → 5:04赤岩尾根夏道分岐→ 6:16 高千穂平:2049M → 8:58着 西沢出合:1350M 9:30発
→ 10:37大谷原:1095M → 11:42着 鹿島:972M(行動6時間52分)
5山行中の問題点・事故に繋がる要因
- 予定のルート・日程で行動出来たか 予定ルートをはずれた場合あるいは日程が異なった場合はその理由
・1日目: 1400Mより積雪があった。P3へ予定より1時間早く到着したが、雪が腐っている為、行動を打ち切った。
・2日目: 冷池山荘に9:46に到着したため、3日目に予定した鹿島槍往復を行った。
・2日目: 冷池山荘に9:46に到着したため、3日目に予定した鹿島槍往復を行った。
・3日目: 高千穂平以降は気温が上昇し、雪がシャーベット状になり足場が悪くなった。
- 事故に繋がりそうな要因(ヒヤリハット)が発生したか 発生した場合は具体的に記す
・赤岩尾根下降時、高千穂平-西沢出合間でAさんが2度滑落した。
1度目は、斜度30°程度。雪が腐ったトレース跡の斜面でスリップした様子。
滑落距離およそ5M ピッケルによって滑落停止。 TOPはトレースのない雪面をキックステップで下降、2番手のAさんは、トレース
を進み、滑落した。
2度目は、斜度35°程度 腐った雪でのスリップ。滑落距離10M
ピッケルとアイゼンによって滑落停止。
TOPは45°程度の倒木と残雪の混じった斜面を下降中、Aさんはその横にある
35°程度の雪面を下降し滑落。
<赤岩尾根滑落箇所> |
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6山行の問題点、今回の教訓
- 爺ヶ岳東尾根は、ここ一週間積雪にトレースがつきクラストした状態であり、非常に歩きやすかった。同じルートで5パーティーほど入山していた様子。
- 赤岩尾根下降点も同条件で、夏道をトラバースした。
- 赤岩尾根下部は、雪がシャーベット状になりステップが崩れスリップしやすい状態。
- リーダーとして、雪面変化に対応した、フラットフィッティング、キックステップによるアイゼン歩行技術が重要であること、
またトレース外れないよう明確に指示すべきだった。
ルート全容 |
爺ヶ岳東尾根P2-P1間 |
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朝日の中P2を登る |
爺ヶ岳中峰から鹿島槍を望む |
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報告者氏名 千賀 義一 平成22年5月5日