山行報告書
神戸勤労者山岳会
1参加者
L三谷、SL高松、山本、伊賀
2山域・ルート
北アルプス毛勝三山/西北尾根〜猫又谷
3交通手段
車
4行動記録
<入山日2010年5月1日 下山日2010年5月4日>
- 第1日 (5月1日)
明石駅6:10---神鉄田尾寺駅7:00---名神高速---北陸自動車道---魚津IC---片貝山ノ守キャンプ場(駐車場)14:00--片貝山荘16:30---就寝20:00
- 第2日 (5月2日)
起床4:40---片貝山荘6:10---1479.1m3等三角点11:10---約1950m付近15:30テント場---就寝19:00
- 第3日 (5月3日)
4:10起床---テント場6:20発---毛勝山(北峰)10:00---南峰10:35---釜谷山12:00---
猫又山14:00テント場---就寝19:00
- 第4日 (5月4日)
起床4:00---テント場6:10発---2180m猫又谷下降地点6:15---猫又谷---林道8:20---
片貝南又発電所9:45---洞杉10:00---龍石10:20---片貝山ノ守キャンプ場(駐車場)
11:40---金太郎温泉13:00---魚津IC15:00---北陸自動車道---敦賀IC19:00----
国道27号---小浜西IC---舞鶴自動車道---神戸三田IC22:00---五社IC---阪神高速---明石
5山行中の問題点・事故に繋がる要因
- 予定のルート・日程で行動出来たか 予定ルートをはずれた場合あるいは日程が異なった場合はその理由
・片貝山荘を出て毛勝山西北尾根の取り付きが分からず約1時間のロス。
約30分急登の薮漕ぎ後、登山道に出会う。後に聞くと登山口にはテープがあるとのこと。
・最終日は予定の大猫山泊が猫又山でのテント泊のため猫又谷を下った。
- 事故に繋がりそうな要因(ヒヤリハット)が発生したか?(発生した場合、具体的に記す)
・なし
- パーティーで山行中の事故に繋がる要因について山行後検討したか
・リーダーとしての反省点としては、リーダーとサブリーダーの指導・意見が異なり同行者を不安にさせたことがあったこと。
6その他ルートに関する情報・気がついた事など
- 片貝山荘への手前の約8kmのところに車止が設置されていた。
(新しく建設された片貝山ノ守キャンプ場の管理人によれば落石のため平成21年10月に設置したとのこと)
初日から林道歩き1時間40分のアルバイトととなった。
- 無人の片貝山荘は魚津市の管理であり利用許可が必要。前回は水道水が利用できたが使用できなくなっていた。
手押しポンプが設置されていたが機能していなかった。(外の水をロープで汲む必要がある。)
部屋は綺麗(フローリング)で電気と水洗トイレ(水がないのでバケツの水で流す)がある。
- 前回のGW(2005年5月)は我々だけの静かな山頂テント泊であったが今回は他に4〜5パーティがいた。
毛勝三山はマイナーからメジャーに変わりつつあるようだ。
- 猫又山(由来:地元の方によると猫がひとまたぎした山)山頂ではNTTドコモ通信可能。
- 帰路の北陸自動車道は事故?と故障車(パンク)のため約1時間の渋滞があった。
敦賀ICより国道27号を通り、小浜西ICより舞鶴自動車道を利用したところ、神戸三田ICまでまったく混雑はなく、スムーズであった。
なお、西紀SAは混雑していた。
- 今回は予想以上の雪庇の発達や積雪であった。ハード(年齢?)であったが天候に恵まれたことと参加者の明るいキャラにより楽しい山行となった。
(三谷 記)
7参加者感想文
今回は春山例会の毛勝三山にSLで参加させてもらいました。
リーダーはこの入山は2回目、私は2006年9月の計画に参加しましたが、秋台風の進路に入り中止になった経緯があり、
今回の参加は好天が続き、春山のよい面を体験できました。今回の山行の感想を記載します。
1)入山前の準備段階
@テントは外張、内張りの持参の判断。
Aワカンの用不要の判断。
Bザイルの仕様の件(径、長さ)
Cハンマー、ストックの持参の件。
D個人装備の事前点検、及び修理道具の携帯の件。
以上の、項目について事前研究を参加者全員でやれなかったが残念でした。
2.)入山後の行動
@2日目の尾根取付き点が容易と判断、現場確認を省略したため、時間的なロスが発生した。
A標高1000m以上の尾根コースで残雪が断続的に続くためアイゼンの脱着の判断基準が試される。
B急勾配の雪壁登攀、ザックを別に上げる場合、各自補助ロープ携帯すると作業がやり易い。
3)今年の冬山受講生終了2名参加レベルアップの件
@ 該当者、参加者2名で1名は冬山受講で修了山行後、会の冬山には参加していない。他の1名は、
冬山受講生で修了山行は不参加で、その後、会の定例冬山山行に参加。2名の会員共、
冬山テント2泊以上、2000m以上の冬山は初めての体験になり、今後のレベルアップの1歩になったと思います。
A 山行、直前のアイゼントレ、ザイルトレが時間的に出来なかったのが残念におもいます。
(高松 記)
■今回は、例会メンバーに加えて頂き、全日ともに天気も良好で、非常に充実したGW山行を終える事が出来ました。
毛勝山を目指す雪の稜線は、写真で見たような世界。 また、毛勝三山からの眺めは最高でした。 特に剣岳の雄姿には目を奪われました。
今年の冬山教室での山達とは、一味も二味も違う雪山の姿を見せてくれました。来て良かったと実感した瞬間でした。
又、途中には、ザイルワークや懸垂下降なども取り入れたトレーニングも入れていただき、引率いただいた先輩方には感謝しております。
来年の春は、話の中で出た、早月尾根からの剣岳へ行ける?事を楽しみにしております。有難うございました。
(山本 記)
■片貝のキャンプ場で会ったおじさんに、「どこまでいくんだ?」と聞かれ、「毛勝三山縦走です」と答えると、「そりゃ、最高だな〜 天国への階段だ」と言われた。
“天国”という言葉に漠然と良いイメージを受け、「何だか楽しみ!」という気持ちだった。
2日目早朝に片貝山荘を出発し、毛勝山頂上付近を目指した。
ひたすら登って、登って、、、が永遠に続いていく一日だった。黙々と登っていった。とにかく登らないと、この登りが終わることがない、という気持ちだった。
「あと、どのくらいかな?」と休憩の度に地図を確認した。その度に「あと200メートルやな〜」という話に。。。
「あと200メートル」があまりにも続くので、可笑しくなってきた。登り続けて約9時間、ようやくテントを張ることができた。
3日目も引き続き登りから始まった。そして、突然、眼前に広がった大パノラマの眺望!
頭の中が空っぽになるような感覚だった。目の前の山を見ること以外は何にも考えていなかった。
ここに来られて良かったな〜」と心から思った。“天国への階段”とは、息が切れて、
成仏して天国へ行ってしまうような登りのことだったのか。それよりも、山頂から見た山々の絶景、
これがまるで天国みたい、ということだろう。天候、メンバーの皆様に恵まれ、たくさん歩いて、たくさん笑った、
本当に楽しくて、充足感のある山行だった。また、山行中には技術のご指導もたくさん頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。皆様ありがとうございました。
(伊賀 記)
報告者氏名 三谷
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猫又山より剱岳 |
猫又山より五竜岳 |
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毛勝山より釜谷山 猫又山左奥が剱岳 |
毛勝山山頂 |