山行報告書
神戸勤労者山岳会
1.参加者
L三谷、SL楜桃田、長野、西、新田
2.山域/ルート
台高・堂倉谷
3.交通手段
車
4.行動記録
<入山日2009年8月28日。 下山日2009年8月30日>
第1日
8月28日(金)
10:00神戸------14:00大台ケ原駐車場---------16:00堂倉避難小屋
第2日
8月29日(土)
6:20堂倉避難小屋-------7:20堂倉滝-------9:00中七ツ釜-------13:10奥七ツ釜---------15:30林道--------15:40営林局小屋
第3日
8月30日(日)
6:45営林局小屋-------9:30二俣---------石楠花谷出合・南方向の枝沢-------10:301,320m鞍部------11:10堂倉山 - ------
12:00尾鷲辻---------12:30大台ケ原駐車場-------入之波温泉(山鳩湯)-------18:30帰神
5.山行中の問題点・事故に繋がる要因
a)予定のルート・日程で行動出来たか?
予定ルートをはずれた場合、あるいは日程が異なった場合はその理由
予定どおり
b)事故に繋がりそうな要因(ヒヤリハット)が発生したか?
発生した場合、具体的に記す
なし
c)パーティーで、山行中の事故に繋がる要因につき、山行後検討したか?
なし
6.その他、ルートに関する情報・気がついた事など記す
・ 堂倉避難小屋から3分くらいのところに水場がある。(栗谷小屋の手前。)
・ 堂倉滝の吊橋を渡り、2番目の吊橋手前の階段を昇っていくと旧索道基地跡に着く。そこから稜線を行くと谷に下降できるルンゼがある。
変色して切れそうなロープが吊るしてある。落石にも気を使う。
・ 1週間ほど雨が無く水量が比較的少なかった。水勢が弱いため渡渉や泳ぎ(3〜4回)が楽であった。救命胴衣は不要であった。
・ 一部下降にザイルを出したほうが良い場所がある。
・ 2日目は沢でビバーグの予定であったが、雨のため林道横の営林局の無人小屋(地形図に表示されている)のガレージでビバーグした。
雨をしのげて快適であった。
・ 巨岩帯の左岸のオーバーハングした壁に50〜60cmの蜂の巣がある。右岸を素早く通過する。
・ ハッカ油入りの自家製虫除けスプレーは蜂には逆効果であったようだ。スプレーすると蜂がたくさん寄ってきた。
・ 石楠花谷出合より本谷を少し遡行したところから南方向の枝沢は、特に難しい箇所は無い。遡行価値は少ないがエスケープルートになる。
また、石楠花谷や本谷のみの遡行する場合近い。その場合、堂倉谷の魅力は半減すると思う。
・ HPや沢登りのガイドブックに無い新規ルート開拓は、期待と不安でドキドキする。これが沢登りの魅力かもしれない。
・ 堂倉谷はガイドブックによれば3級の沢であるが、水量やルート取りによれば2級にもなる沢である。ミネコシ谷、奥の右股・左股、
石楠花谷、本谷及び今回の新規ルート等楽しめる沢である。
報告者氏名 三谷2009/09/10
またきっと来るよ!!憧れの堂倉谷
堂倉谷は行ってみたい憧れの沢だった。直前に天気予報が崩れ、中止になるかと心配したが、行ってみるとお天気は結構良く、晴れ間も出、星空を眺めることもできた。
(晴れ女のパワーに感謝)
今回のメンバーは、今年の夏を一緒に遊んだ男3人女2人の面々。気心もしれている。日出ヶ岳で数人のハイカーに出会ったがそれ以降はまったく人に会わず、5人だけが 自然にすっぽり呑み込まれたような時間を過ごした。堂倉避難小屋での夜は、木々に囲まれたテラスで食事し、星が1つ2つと増えていくのを皆で数え満点の星を楽しみ、朝はN氏の挽きたてのコーヒーでエンジンをかけ出発した。
堂倉谷は、自然が創りあげた芸術作品を次から次へと披露してくれるような沢だった。
30Mの滝や斜爆、多段滝、釜、なめ床、廊下、透き通ったエメラルドグリーンやコバルトブルーの釜、苔むした樹々、岩と一体となった大木たち。そんな沢を早朝、小鳥のさえずりと沢の流れが織りなす音の中、うっすらと霧が漂う中、静かに水に足を入れ、遡行を開始する喜び。
また、堂倉谷は、泳ぎやへつりもあり、遊びも十分できる沢だ。最初は失敗していたNさんも3度目にはザックにうまく乗っかって上手に泳ぐことが出来るようになった。
今回は技術不足で石楠花谷の出会いで遡行打ち切りという企画だったが、次回はまだ出合った事のない後半部分に会いに行きたい。
今回素晴らしい沢企画をしてくださった三谷さんと一緒に遊んだ仲間と堂倉谷に感謝します。
記:西