山行報告書

神戸勤労者山岳会

1参加者
大石、井川、渡邉、中原

2山域・ルート
伊豆 城山

3交通手段
 

4行動記録
 <入山日2011年1月7日 下山日2011年1月10日>
第1日 1月7日神戸22:30−名神〜東名−富士川SA(泊)
第2日 1月8日富士川SA−沼津−城山。到着後南壁でクライミング。
第3日 1月9日南壁、新エリアクッキングワールドでクライミング。
第4日 1月10日現地8:45−往路を帰神−17:00神戸着
 

5山行中の問題点・事故に繋がる要因
a予定のルート・日程で行動出来たか 予定ルートをはずれた場合あるいは日程が異なった場合はその理由
最終日は朝から雪のためクライミングを中止。帰神した。
b事故に繋がりそうな要因(ヒヤリハット)が発生したか 発生した場合は具体的に記す
なし。
cパーティーで山行中の事故に繋がる要因について山行後検討したか
  なし。

6その他ルートに関する情報・気がついた事など
伊豆城山は年間を通して登れる岩場(夏は暑い)で、 初級者も楽しめる南壁から中級者向きの頂上下のニューエリアまでルートは約400本ある。
丸いのや浅い穴状のホールドが多く、関西にはない岩場を体験できる。
城山が初めての井川さん、渡邉さんはそれぞれ5.9や5.10aのオンサイトやレッドポイントを記録した。 大石さんは前回登れなかった5.10a、5.10bをレッドポイントした。それぞれ成果のあったクライミングだった。

 

報告者 

中原  2011年 1月 11日

城山南壁 ビレイ点からの眺望
ラズベリールート

城山クライミングに参加して
井川

今回、仕事のスケジュールがずれこみそうな可能性もあり、いったん参加とりやめますと連絡したものの、 出発を待っていただいて参加させていただけることになりました。わたしの都合で振り回してしまい、 リーダー始めメンバーには申し訳なかったと思います。しかしながら、2日目に西南カンテルート(マルチ)には強風のため、 いけなかったけれども、充実した山行になり、中原さん大石さん渡邊さんには、厚く御礼申し上げます。大変お世話になりました。 夕飯時も、クライミングの話、トレーニングの話、そしてこれからの会での山行の話などなど・・・・おいしいご飯やお酒をいただきながら、 いろんなお話ができたこともとても楽しかったです。
 年末、会のMLで案内があったときは即参加表明したものの、“そういえば”自分に登れるところなんてあるの?ということを後から思いました。 100岩場の本をさっそく買ってきていろいろ見ていくものの、あまりのエリアの大きさやルート本数の多さに圧倒される気がしました。 同時に、わくわくもしました。実際、岩場を下の道路から眺めたときに、大きい一枚岩がどかんと見え、“あんなん、無理!”と思ってしまいました。 岩場(南壁)へのアプローチは非常に歩きやすく、距離も近く快適でした。道場周辺の岩場と同じく凝灰岩なのに、南壁に関しては じゃがいもの芽のようなところをホールドやスタンスにして立ちあがっていくとのことでしたが、温情でかけていただいた1本目のTRで登っていくときも 不安で不安で。何本かのぼるうちに、多少慣れてきました。初級者~中級者向けのルートが多いという南壁、多くのクライマーがとりついていて大盛況でした。 ちょっと奥の東南壁へ行ってみようかとのことで、移動。まず中原さんが登り、上から各人を写真撮影していこうとのことで、渡邊さんからスタート。 “最終ピンより上、ホールドなんにもないですぅ。”なんて言いつつ、最後までクール。きっちりRP。次は自分でしたが、 最終ピンの手前のなんとも言えないスタンスで立ち上がるのが怖くなり、根性なし落ち。結果、終了点までは抜けたものの・・・・。  最後、大石さんはもちろんきっちりRP。ここで 3人はおなかいっぱいになり、初日終了。
2日目、当初の予定では西南カンテルート(6p)に行くことにしており、パーティー編成の打ち合わせもして 実際に取り付きには行きましたが、前夜から続くものすごい強風で体があおられてひらひらとなりそうなくらい。 下部はともかくそれ以降は危険だろうとの判断で、南壁へ。またじゃがいもと格闘。昼前に城山山頂下のクッキングワールドという エリアに、移動。そのエリアはまた岩やルートの感じが違っていました。何本かのぼった後、最後の1本にトライしました。 本当にもうちょっとで乗っ越せそうだったのに、右足を上げられず左手のカチに耐えられず・・・・てのは言い訳かもしれません。 またもや根性なしテンションかけてしまいました。
3日目の朝、ごはんの支度をしているうちに明るくなってきたので、カーテンを開けると一面うっすらと雪景色。おそらく岩場はべったり 濡れていて限りなく冷たいだろう・・・・。とのことで神戸に帰ることに。こうして、わたしの初・城山でのクライミングはあえなく終了。  とても楽しい山行ではあったものの、自分のメンタルの弱さと練習不足がくっきりわかってしまった山行でもありました。 もっと練習したら自信持ってのぼれるのか?わからないですが、岩に集中している(ホールドをまさぐったりムーブを組み立てている) 時間がとても楽しいので、当分のあいだ 無茶修行は続きそうです。 今回は中原さん大石さんには いろいろ面倒を見ていただき、 もっと他に登りたいルートやエリアもあったかもしれないのに、 一緒に登ってくださってありがとうございました。また渡邊さんのオンサイト能力とモチベーションの高さには脱帽です。  自分も、初めてリードしたときの緊張感や感激、モチベーションをもっと大切にしなければと、思いました。
ラズベリールート

−城山クライミング−
渡邊

遠くの岩場へはなかなか行く機会がなく、伊豆にも行ってみたいなぁと思っていた矢先、山行企画に“城山クライミング”があがっており、 初心者でもいいかな?と不安に思いつつ、参加させて頂くことにしました。外岩は場所によって全然雰囲気が違っておもいしろいとは思っていましたが、 城山も例に違わず個性のある岩場でした。一言で言うと“じゃがいも”のような岩です。じゃがいもの芽のような穴ぼこがたくさんあって、 一見「おっ!」と期待するのですが、実はどいつもこいつもあま〜いホールドで(まぁ単に私が持てないだけですが・・・) 初日から南壁にはやられっぱなしでした。とはいえ、アナザステップ・とんとん拍子・バトルランナー等、いろんなルートに トライさせて頂くことができ、とてもいい経験になりました。
この度の伊豆のお天気はちょっと“妙”で、ものすごく晴れ渡っているのに暴風、といった感じ。
2日目に予定していた「西南カンテルート」は強風のため残念ながら中止になり、少し足を延ばした城山山頂から程近くの 「クッキングワールド」でトライすることになりました。ここでも強風に押されたり引き剥がされたり足元をすくわれたり・・・ この世のものとは思えない恐怖を体験致し、「焼きビーフン」を命からがら頂きました(笑)
この城山クライミングツアーは快適なコテージ使用だったので、とても贅沢に過ごすことができました。もぅないかなぁ〜 またいつか、あきらめた“カンテルート”と“じゃがいも”を食べつくしに来たいと思います!

ラズベリールート 城山頂上からの富士