1参加者
大川、島田、千賀
2山域・ルート
八ヶ岳 阿弥陀南稜
3交通手段
4行動記録
<入山日2011年2月26日 下山日2011年2月27日>
第1日 2月26日 | 5:00神戸発→10:00舟山十字路着→10:15舟山十字路出発→立場山→ 青ナギ→14:00無名峰とP1のコル テント泊(行動3時間45分) |
第2日 2月27日 | 3:30起床→5:30無名峰とP1のコル出発→南稜P3→8:05阿弥陀岳→ 中岳→赤岳文三郎尾根分岐→文三郎道→10:05行者小屋 →12:45美濃戸口(行動7時間15分)→13:00 舟山十字路(車)帰神 |
5山行中の問題点・事故に繋がる要因
a | 予定のルート・日程で行動出来たか 予定ルートをはずれた場合あるいは日程が異なった場合はその理由 ほぼ予定通り行動できた。 |
b | 事故に繋がりそうな要因(ヒヤリハット)が発生したか 発生した場合は具体的に記す 特になし。 |
c | 山行の問題点、今回の教訓 |
・ | 初日は天候良く、積雪は少なく、トレースもあったので、スムーズに進めた。 |
・ | 阿弥陀南稜核心部のP3を抜けるルンゼでは、1ピッチ目の確保のための支点が雪に埋まっており、掘り出してから使用した。1ピッチ目約30m地点の露出した岩にリングボルトが1本残置されており、中間支点として使用した。45m地点の斜面に、スノーバーとピッケルを打ち込み、1ピッチ目を切った。雪が軟らかいところがあり、支点を取るのに苦労した。最終的にはトレース跡の固まった雪面にスノーバーとピッケル打ち込んで支点を構築した。2ピッチ目はルンゼ沿いに登り(左手の岩に残置リングボルトがあり中間支点として利用)、右に回り込み、約45m地点の立木2本を支点にした。ザイルを出したのはここだけだった。 |
・ | 他に注意を要する地点は、P2、P4を左から巻くトラバース。右の岩がかぶりぎみの細いバンドを慎重に抜ける必要がある。滑落すれば致命的。右手の岩にはよく見るとガバがある。場所によってはオーバー手袋を脱いだほうが安全。 |
・ | 最後のP5通過の際、右側に10mトラバースし雪壁を登るところも注意が必要。今回はトレースがあったが、氷化すると難易度が増す。 |
・ | 阿弥陀岳の下りは途中かなりの距離を後ろ向きでの下降が必要。足元の安全を確認しながら慎重に降りる必要有。 |
・ | 今回、中岳あたりから天候が悪化。おそらく風速20mを超える強風で、雪煙の中何度も耐風姿勢を取らざるを得なかった。赤岳登頂をあきらめ下山したパーティもあった。標高3000m近い冬山の風は恐ろしかった。 |
6その他ルートに関する情報・気がついた事など
今回は3月例会の下見だったが、注意を要する地点や、核心部のパーティでのスムーズな通過方法が把握できて有意義であった。個人的な反省点として
・ | まだまだ雪上での支点構築に慣れていない。もっと早く、もっと強固な支点を作れるようにならなくてはと思う。 |
・ | 何度かオーバー手袋がカラビナに挟まった。オーバー手袋が大きすぎた。 |
・ | オーバー手袋を付けたままで細かい作業をできるようトレーニングする必要ある。 |
・ | クイックドロー、スノーバー等使用後、元の場所に戻す手間を惜しまないこと。 |