山行報告書

神戸勤労者山岳会

1参加者
大川、島田

2山域・ルート
北穂高岳東稜 〜A沢のコル〜北穂池〜東稜のコル(涸沢ベースラウンド)

3交通手段
 

4行動記録
 <入山日2011年7月16日 下山日2011年7月18日>
7月16日(土)5:00神戸出発→10:00あかんだな駐車場(平湯)→11:00上高地バスターミナル →13:14横尾→15:30涸沢(テント泊)
 
7月17日(日)4:00涸沢出発→6:09東稜のコル(2814地点確認)→7:30ゴジラの背 →8:37 北穂高岳小屋→9:55A沢のコル→11:25北穂池→13:36東稜のコル→15:30涸沢 (テント泊)
7月18日(月)4:30涸沢→6:30横尾→8:20上高地→9:00 あかんだな駐車場 入浴後 16:00 帰神 

5山行中の問題点・事故に繋がる要因
a予定のルート・日程で行動出来たか 予定ルートをはずれた場合あるいは日程が異なった場合はその理由
・ほぼ予定通り行動できた
b事故に繋がりそうな要因(ヒヤリハット)が発生したか 発生した場合は具体的に記す
・特に無
c山行の問題点、今回の教訓 、感想
・北穂東稜ではゴジラの背のところで2ピッチをザイルを使って通過した。ゴジラの背からは懸垂下降で下りた。ザイルなしでも行けないことはないが、安全を考えるとザイルは必携と思う。

・今年は残雪が多く、何度も雪渓の急斜面のトラバース・下降・登攀をしなければならなかった。アイゼン(10本爪以上)とピッケルも必携。

・A沢のコル→北穂高池→東稜のコルは登山道がなく、雪渓やガレ場の通過や、「藪こぎ」がありルートファインディングが難しかった。ネット等で事前に情報を収集していたためクリアできた。

(感想)
北穂池周辺はほとんど人が入っておらず、原始的な自然が満喫できる楽園のような場所でした。穂高連峰の懐に入ったようで、目の前の大キレットや南岳が圧巻。また池の向こうには常念岳が端正にたたずんでいました。「藪こぎ」で悪戦苦闘し、やっと脱出した雪渓の上を、ヨチヨチと散歩している雷鳥の親子には癒されました。 想像していた以上に厳しいバリエーションルートでしたが、島田さんのルートファインディング力や「藪こぎ」力に助けられ、何とか予定通り行動できました。 今回の山行では、未知のところへ行くという冒険的な要素を経験できて、充実したものになりました。

(余談)
・北穂池の周辺で私のコンパスが異常をおこし、北と南が逆に指すようになり、今も直っていません。こんな事あるんですね。今後要注意です。 ・帰り私のインサイトの燃費が自己ベストの26.4km/?を記録しました。エコと安全は両立するようです。
ゴジラの頭の昇り出し ゴジラの背を終えて
一の池の上を通過 2814地点

報告者氏名: 大川 2011年7月21日