山行報告書

神戸勤労者山岳会

1.参加者

大川、島田、西、西尾、宮島、松井

2.山域・ルート

白山山系/経ヶ岳 ピストン (3月例会 阿弥陀南稜のためのトレ山行)

3.交通手段
 

4.行動記録

<入山日2012年2月11日 下山日2012年2月12日>            
2月10日(金) 21:00神戸出発→翌1:30 六呂師高原スキー場駐車場着(仮眠)
2月11日(土) 5:30起床→7:00 六呂師高原スキー場(経ヶ岳登山口)出発→保月山→13:45杓子岳手前ナイフルッジ→保月山(雪洞 および テント泊)              
2月12日(日) 5:30起床→7:00保月山出発→9:30六呂師高原スキー場 →帰神

5.山行中の問題点・事故に繋がる要因
a. 予定のルート・日程で行動出来たか 予定ルートをはずれた場合あるいは日程が異なった場合はその理由
・時間的には予定通り進行していたが、杓子岳手前のナイフリッジが大きな雪屁で通過が困難と判断し、
ここまでも急斜面での足を滑らせての小さな滑落があったため、登頂を残念し、引き返すこととした。
保月山で雪洞およびテント泊をおこない、翌日下山した。
b. 事故に繋がりそうな要因(ヒヤリハット)が発生したか 発生した場合は具体的に記す

・4〜5人用のテントポールの持参忘れが登山口出発直前にわかった。今年は雪が多いことから雪洞を作り対応することに変更し、出発した。

・急斜面の手前、踏み下ろした左足のスノーシューが硬くなっていた雪で滑り、バランスを崩しよろけた後、左側の急斜面に勢いがついて転倒し、
ザックの重みで頭が下になり滑落する事例あり。滑落のスピードがそれほど速くなかったため、他のメンバーがスノーシューを掴み滑落を止めた。
止めなければ大きな滑落になった可能性があった。幸い怪我はなかった。

・当初保月山山頂でハーネス装着予定であったが、進行を優先するあまり、装着の指示をせず、出発。
どうにか無事で、ナイフリッジ手前の急登はこなせたが、ザイル確保したほうが、より安全だった。

・雪が深く、スノーシューでなければ進行が難しい状態(アイゼンのつぼ足では腰ぐらいまで埋まる)で、スノーシューで進んだが、
スノーシューでは雪質が硬くなった時の急登やナイフリッジや下降の時の安定が悪く、用具の選択が困難だった。

(対策)

@登るリズムが変わる時は、目の前の状況(今回は急斜面)だけではなく、周辺の状況をよく認識し、滑落したらどうなるかを想像しながら歩くこと。
リスクに対する想像力を身に付けるよう、体験を積むことが重要。

A核心部に行く手前の安定したところで、早めにハーネスを装着すること。

B進行より安全を優先すること。

C困難な場所での、スノーシュー、アイゼン、ピッケルの技術の向上。

D装備(特に共同装備)は持参する時、再確認すること。

報告者

大川  2012年2月18日