山行報告書

神戸勤労者山岳会

1.参加者

大川、大石、千賀

2.山域・ルート

北ア/ 赤岩尾根〜鹿島槍ヶ岳〜爺ヶ岳南尾根

3.交通手段
 

4.行動記録

<入山日2012年5月4日 下山日2012年5月5日>

           
5月3日(木) 17:00神戸出発→24:00道の駅「安曇野松川」仮眠
5月4日(金) 6:00起床→7:30大谷原(駐車)(H1100)→8:30西俣出合(H1350)→赤岩尾根→10:30高千穂平(H2049)→13:30冷乗越→14:00冷池山荘(H2389)
テント泊 (行動 6時間30分)             
5月5日(日) 3:00起床→5:00冷池山荘出発→7:00鹿島槍南峰(H2899)→8:40冷池山荘 10:10→赤岩尾根分岐10:45→遭難者地点通過(爺中峰下方)11:30→
県防災ヘリ吊り下げ作業完了11:39→爺南峰12:00→JP→八見ベンチ14:50→15:30扇沢登山口(行動10時間30分)             

5.山行中の問題点・事故に繋がる要因
a. 予定のルート・日程で行動出来たか 予定ルートをはずれた場合あるいは日程が異なった場合はその理由
・5月5日悪天(強風と視界不良)のため、鹿島槍北峰登攀は中止。
・第2班が爺ヶ岳で遭難者を発見し、無線連絡等対応した。悪天もあり、安全を考え、1〜3全班、爺ヶ岳 南尾根を下山した。
(3班の当初の予定は爺ヶ岳東尾根下山)
b. 事故に繋がりそうな要因(ヒヤリハット)が発生したか 発生した場合は具体的に記す

・特になし

c. 山行の問題点、今回の教訓

・当初計画では、鎌尾根にチャレンジする予定であったが、事前に雪の状態が非常に悪い事が判明し、安全重視でルートを変更した。
現実、悪天になり、また目前で雪崩が数回発生した。ルート変更は正解だったと思う。

・赤岩尾根登攀中は直射日光をまともに受け、暑くて半袖が快適な位の天気であったが、当日夕方から天候が一変、強風と吹雪となる。
事前に積雪は予想していたが、想像以上の強風となった。事前に天気情報をもっと詳細にチェックする必要があった。
春山の気象の急変は恐ろしい。特に風が怖い。今後一層留意する必要ある。

・強風により霧が吹きつけ、低温のためメガネが凍りつき、視界が非常に悪くなり、行動に支障が出た。
メガネを外して対応したが、ゴーグルをしていたら良かったかもしれない。

・強風対策でのツエルトの使い方に工夫(紐を付ける、被り方、すぐ出せるようにする等)が必要。また、ツエルトは個人装備にした方が良いと思う。

・アイゼンを付けたまま、雪のついていない岩場の歩行や藪こぎをしなければならなかったが、苦労した。アイゼン歩行をもっとトレーニングする必要あり。

・遭難者発見の連絡で、無線機の有効性が確認できた。

・合宿としては会員間の交流ができて良かった。毎年企画して欲しい。

報告者

大川  2012年5月7日