2.山域・ルート大川、井谷、宮島
新穂高 〜槍平〜中崎尾根〜千丈乗越手前〜飛騨沢〜槍平〜新穂高3.交通手段
4.行動記録
<入山日2012年11月22日 下山日2012年11月24日>5.山行中の問題点・事故に繋がる要因
11月21日(金) 20:30大川邸出発→21:00阪神今津→翌 2:30新穂高駐車場 テント泊 11月22日(土) 6:30起床→雨で停滞10:00新穂高(H1200)出発→穂高平→白出沢出会→チビ谷出会→18:00槍平(H2000) 避難小屋 テント泊(行動8時間) 11月23日(日) 3:00起床→5:00槍平出発→8:30中崎尾根稜線 (H2330) →12:30中崎尾根2500m地点→13:00〜14:00 千丈乗越手前(H2600)→飛騨沢→16:00槍平避難小屋泊 (行動11時間) 11月24日(月) 4:30起床→6:00槍平出発 →白出沢出会 →11:30新穂高(行動5.5時間) →入浴後 帰神19:00
6.山行の問題点、今回の教訓
a. 予定のルート・日程で行動出来たか 予定ルートをはずれた場合あるいは日程が異なった場合はその理由 ・23日千丈乗越手前で撤退し、飛騨沢を下山した。
(理由)
@初日雨で出発を3時間程遅らし当初の行程計画が遅れたこと。
Aトレース全くなく多量の新雪が降った直後でラッセルとルートファインディングに想像以上に時間と体力を要したこと。
B23日12時頃(千丈乗越手前)天候が急変、風雪非常に強く、またホワイトアウトとなり、槍の肩を目指し前に進むことが危険と判断たこと。
C風雪が非常に強くなってしまい、中崎尾根上にテント設営は危険と判断。b. 事故に繋がりそうな要因(ヒヤリハット)が発生したか 発生した場合は具体的に記す ・中崎尾根上で天候が悪化しかけ、視界が悪くなった時に大川が雪屁の上を歩く。後続者の注意で安全地帯まで戻り、事なきを得た。c. )パーティーで、山行中の事故に繋がる要因につき、山行後検討したか? ・なし
@天候判断と行程管理が不十分であった。早めに中崎尾根上にベースキャンプを張るという手があった。
A風雪対策不十分。風雪が厳しくなる前にゴーグルの準備が必要。またツエルトは風に飛ばされないように紐を付けておくこと、底の紐は結んでおかないこと、すぐに取り出せるようにしておくこと。
B暗い中やホワイトアウトでのルートファインディング難しさを痛感。条件が悪い中での読図能力アップ必要。
Cさらなる体力アップが必要。
Dさらなる厳しさに耐える精神力が必要。
(天候)
・12月22日は未明から雨が降り続き、午後ようやく回復。23日は朝快晴、昼前から急変。13時頃から風雪非常に強くなり、ホワイトアウトとなる。23日夜の積雪20〜30p程度。
・24日夕方から25日は無風快晴。
・24日は朝晴、風強く天候の変化激しかった。 (感想)・条件が悪い中、パーティでベストを尽くしたと思う。天候急変に巻き込まれ登頂できなかったが、良い経験になった。そう簡単に登らせてもらえない。
・槍・穂高連峰の冬山の体力面・気力面の厳しさを実感した。入山には相当の覚悟が必要。
・もう少し強くなり、再度挑戦したい。
報告者
大川 2012年11月30日