山行報告書
神戸勤労者山岳会
1参加者 宮永
(他14名+ツアーリーダー1名 旅行企画・実施:アルパインツアーサ−ビス株式会社)
2山域・ルート ネパール ルクラ(2,840m)〜カラパタール(5,550m)往復 トレッキング
3交通手段 航空機
4行動記録
入山日 2005年10月18日 下山日 2005年10月30日
10/16 11:45関西空港発→ 15:35バンコク着(日本時間17:35) バンコク泊
10/17 10:30バンコク発→ 12:35カトマンズ着(日本時間15:50) カトマンズ泊
10/18 7:50カトマンズ発 航空機→ 8:35ルクラ着 現地スタッフと合流、トレッキング開始
10:00ルクラ(2,840m)→ 11:40〜13:00 昼食 → 14:30パクディン(2,610m)
10/19 7:30パクディン→ 11:00〜12:00ジョサレ 昼食 → 14:55ナムチェバザール(3,440m)
10/20 7:15ナムチェ→公園→ 9:30〜10:40ホテルエベレストビュー→ 11:50ナムチェバザール
10/21 7:30ナムチェ→ 11:05〜12:15プンキテンガ 昼食 → 14:40タンボチェ(3,860m)
10/22 7:45タンボチェ→ 8:50〜10:25僧院前の丘(約4,200m)→ 11:10タンボチェ
10/23 7:40タンボチェ→ 11:30〜12:30ショマレ 昼食 → 14:40ディンボチェ(4,410m)
10/24 7:45ディンボチェ→ 10:30〜12:00チュクン(4,730m)昼食 → 13:50ディンボチェ
10/25 7:45ディンボチェ→ 10:40〜11:45トゥクラ(4,620m)昼食 → 14:00ロブチェ(4,910m)
10/26 5:00ロブチェ→ 7:45〜8:15ゴラクシェップ→ 10:10〜10:30カラパタール(5,550m)
→ 11:45〜12:50ゴラクシェップ(5,140m)昼食 → 15:00ロブチェ
10/27 7:30ロブチェ→ 10:50〜12:00ペリチェ 昼食 → 15:40ミリンゴ(3,750m)
10/28 8:00ミリンゴ→ 12:00キャンヅマ(3,550m) 13:00〜15:10クムジュン村(3,780m)往復
10/29 8:00キャンヅマ→ 10:00〜12:30ナムチェバザール(定期市見学・昼食)
→ 15:00モンジョ(2,835m)
10/30 7:45モンジョ→ 11:00〜12:20 昼食 → 14:50ルクラ(2,840m)
10/31 10:00ルクラ発 航空機→ 10:45カトマンズ着
11/1 マウンテンフライト、カトマンズ市内観光(パタン、パシュパティナート、ボダナート)
11/2 13:50カトマンズ発(日本17:05)→ 18:15バンコク着 → 23:59バンコク発(日本01:59)
11/3 7:10関西空港着
5山行中の問題点・事故に繋がる要因
a予定のルートで行動出来たか 予定ルートをはずれた場合はその理由
予定通り
b予定の行程どおり行動出来たか 行動予定と異なった場合はその理由
予定通り
c事故の繋がりそうな要因(ヒヤリハット)が発生したか 発生した場合は具体的に記す
10/22の朝、高所順応のためタンボチェの僧院前にある小高い丘(約4,200m)に登った時、上部の斜面は、朝は陽が当たらない方向のため凍っていて、道が細かったので怖かった。ストックをテントに置いてきてしまい、バランスがとれず困っていると、私の様子をシェルパがしっかりと見ていて手をひいてくれた。下山時は、今度は凍っていたのが解けて、濡れて滑るので怖かった。シェルパが、また手をひいてくれた。今回のトレッキング中、他には凍っているところは無かった。
dパーティーで山行中の事故に繋がる要因について山行後検討したか
ツアー参加のため検討せず
eその他
1.高山病予防のためには、ものすごくゆっくり歩く。荷物は軽く体を楽にする。腹式呼吸も良い。
現地で市販されている英語のトレッキング地図のトレックタイムよりも2割近く、時間をかけて歩いていた。あまりにゆっくりで、最初は歩きながら眠ってしまうかと思うほどだった。しかし、ディンボチェ(4,410m)くらいから先は、そのゆっくりが、ちょうど良い速さと感じるようになった。
2.高山病予防のためには、水分を信じられないくらいたくさん摂る。1日4〜5L!
約250mlのコップで毎日、起床時1杯、朝食時2杯、昼食時2杯、お茶の時2杯、夕食時2杯程度。行動中500ml程度、夜の間に500ml程度。その他スープや食事に含まれる水分。
尿がたくさん出るのは大切なこと。夜中に3回程トイレに行くのは当たり前。5回行く日もあった。
3.高山病の症状は、高度を上げてから2時間後くらいに出てくるそうだ。高い場所であまりゆっくりしていると、戻る途中で動けなくなることもあって危険。また、高度を上げていっている時は、次の幕営地に着いてすぐ眠ってはダメ。2時間は起きていること。(眠ると呼吸数が下がってしまう)
4.高山病に対する安全対策
ナムチェバザール(3,340m)から上は、パルスオキシメータで、毎日夕方に血中の酸素濃度(SpO2)と脈拍を測定。ナムチェバザールから上は、酸素ボンベとガモフバッグ(簡易加圧装置)も携行。また、ツアー申し込み時、アルパインツアーサービス社所定の健康診断を受診。
5.ものすごく乾燥していて、道中は常に土埃がひどい。
湿度は9〜15%だった。汗はほとんどかかないが、土埃で顔や口の中はジャリジャリして、鼻の穴も喉も痛かった。マスクやバンダナをあてると良いが息苦しい。
6.エベレスト街道は、現地の人にとっては生活道。
高地牛(ゾッキョ、ヤク)、馬も通れるしっかりとした道で、特に危険な箇所はない。しかし、慣れない高所と疲れのため、足取りが非常に不安定になった人があった。今回のルクラ〜カラパタールは、道には雪は全く無かった。エベレスト街道は、冬の高所でも雪はあまり降らないそうだ。
7.標識はほとんどないので、分岐や、村の中に入って道がたくさんある所はわかりにくい。
ナムチェの町中の標識数箇所と、キャンヅマの先のゴーキョピークとの分岐くらいしか記憶にない。
現地で購入した「Lukla to EVERESUT BASE CAMP」5万分の1のトレッキング地図は、見やすかった。現地の地図と、絵葉書、日本のトレッキング案内本、旅行社にもらった地図、それぞれの山の高度に、かなり差があった。(今回は、現地トレッキング地図の値を主に採用)
報告者氏名 宮永 2005年11月22日